引き続き、陶芸に関する本について、お話します。
① 一般に市販されている作品集
本屋さんで見かける本の価格は、千円程度の文庫本の、大きさの物から、一万円以上の
豪華版まで、様々ですが、 一番多い価格帯は、1500円~3000円程度が、多い様です。
) 平安、鎌倉時代以降の、著名な作品を取上た本
a) 日本六古窯(ろっこよう)
無釉の須恵器は、平安時代頃まで、大和、近畿地方で焼かれていましたが、自然釉から、
灰を原料とした釉が、発明される頃、日本各地に陶器の産地が、誕生します。
それが六古窯です。
それらの焼き物は、大量に作られ、関東や中国地方まで、流通する様に成ります。
・ 室町時代から、戦国時代にかけて、朝鮮半島や中国大陸から、製陶方法や技術が伝わる
事によって、始められた他の窯と、区別されています。
・ 鎌倉時代以前 の、平安時代末期(12世紀)から、継続している古い窯の中で、後に
大きな 産地となった、代表的な六つの窯場の事です。
即ち、備前焼(岡山県 備前市)、丹波焼(兵庫県篠山市)、信楽焼(滋賀県甲賀市)、
越前焼(福井県越前町)、 瀬戸焼(愛知県瀬戸市)、常滑焼(愛知県常滑市周辺)の窯を指す
言葉です。( 古陶磁研究の、小山冨士夫氏によって昭和23年頃、命名されたそうです。)
イ) 瀬戸焼き : 釉を掛けて焼いてたのは、当時の六古窯の中でも、瀬戸 だけでした。
他の窯場では、無釉の焼き締めでした。
ロ) 常滑焼き : 古常滑と呼ばれる、初期のものは歴史が古く、六古窯の中でも最古で、
最大規模でした。須恵器の時代の、平安末期まで遡り、壺や甕が主産品でした。
ハ) 越前焼き : 古い歴史をもつ焼物で、壺や甕が主産品ですが、室町時代以降「お歯黒壺」
と言う歯を黒く染める、鉄漿の容器が、盛んに作られました。
二) 信楽焼き : 紫香楽宮の、屋根瓦を焼くことから、始まったとされます。大火で都が
消失した後は、種もみ用の壺などが、細々と生産されていたが、室町時代になり、土味を
生かした素朴な風合いが、茶人の目に止まり、茶陶として発展します。
ホ) 丹波焼き : 壺、甕、すり鉢などの、生活雑器をつくり続けていましたが、茶人小堀
遠州の好みによって、味わいのある、茶陶が焼かれる様になります。
蛇窯と言う、穴窯で長時間焼かれる「灰かむり」は、力強く重厚感があります。
ヘ) 備前焼き ; 平安末期頃は、生活雑器や壺、甕などの実用品を焼く窯場でした。
室町以降は、高温に耐える良質の陶土を生かし、2週間にも及ぶ焼成で、強く焼き締め、
長時間の中で起こる、窯変が茶人の好みに叶い、大いに盛んになりました。
以上の様な、古い時代に作られた作品を、紹介している本もあります。
古い時代の焼き物が、現在に残っている事は、かなり大切に扱われていた、証拠に成ります。
以下次回に続きます。
① 一般に市販されている作品集
本屋さんで見かける本の価格は、千円程度の文庫本の、大きさの物から、一万円以上の
豪華版まで、様々ですが、 一番多い価格帯は、1500円~3000円程度が、多い様です。
) 平安、鎌倉時代以降の、著名な作品を取上た本
a) 日本六古窯(ろっこよう)
無釉の須恵器は、平安時代頃まで、大和、近畿地方で焼かれていましたが、自然釉から、
灰を原料とした釉が、発明される頃、日本各地に陶器の産地が、誕生します。
それが六古窯です。
それらの焼き物は、大量に作られ、関東や中国地方まで、流通する様に成ります。
・ 室町時代から、戦国時代にかけて、朝鮮半島や中国大陸から、製陶方法や技術が伝わる
事によって、始められた他の窯と、区別されています。
・ 鎌倉時代以前 の、平安時代末期(12世紀)から、継続している古い窯の中で、後に
大きな 産地となった、代表的な六つの窯場の事です。
即ち、備前焼(岡山県 備前市)、丹波焼(兵庫県篠山市)、信楽焼(滋賀県甲賀市)、
越前焼(福井県越前町)、 瀬戸焼(愛知県瀬戸市)、常滑焼(愛知県常滑市周辺)の窯を指す
言葉です。( 古陶磁研究の、小山冨士夫氏によって昭和23年頃、命名されたそうです。)
イ) 瀬戸焼き : 釉を掛けて焼いてたのは、当時の六古窯の中でも、瀬戸 だけでした。
他の窯場では、無釉の焼き締めでした。
ロ) 常滑焼き : 古常滑と呼ばれる、初期のものは歴史が古く、六古窯の中でも最古で、
最大規模でした。須恵器の時代の、平安末期まで遡り、壺や甕が主産品でした。
ハ) 越前焼き : 古い歴史をもつ焼物で、壺や甕が主産品ですが、室町時代以降「お歯黒壺」
と言う歯を黒く染める、鉄漿の容器が、盛んに作られました。
二) 信楽焼き : 紫香楽宮の、屋根瓦を焼くことから、始まったとされます。大火で都が
消失した後は、種もみ用の壺などが、細々と生産されていたが、室町時代になり、土味を
生かした素朴な風合いが、茶人の目に止まり、茶陶として発展します。
ホ) 丹波焼き : 壺、甕、すり鉢などの、生活雑器をつくり続けていましたが、茶人小堀
遠州の好みによって、味わいのある、茶陶が焼かれる様になります。
蛇窯と言う、穴窯で長時間焼かれる「灰かむり」は、力強く重厚感があります。
ヘ) 備前焼き ; 平安末期頃は、生活雑器や壺、甕などの実用品を焼く窯場でした。
室町以降は、高温に耐える良質の陶土を生かし、2週間にも及ぶ焼成で、強く焼き締め、
長時間の中で起こる、窯変が茶人の好みに叶い、大いに盛んになりました。
以上の様な、古い時代に作られた作品を、紹介している本もあります。
古い時代の焼き物が、現在に残っている事は、かなり大切に扱われていた、証拠に成ります。
以下次回に続きます。