陶芸の技術書が数多く販売されています。単に作品紹介から、作り方まで指導する本もあります。
ある程度、陶芸をかじっていると、この様な書籍を購入し、本に載っている写真付きの作品と同じ
様な作品を作ってみたいと思っている方も多い事でしょう。又、各種の公募展の入選作品の写真や
個展のカタログや広告に載せられた写真を見て、同じ様な作品を作ってみたいと思っている方も
多いと思われます。中には数十万円~数百万円の値が付いた物伊もあり、自分でも作ってみたいと
思うのは、自然な事です。更には、釉の調合のレシピを記載した書籍類も多く発行されています。
ネット上でも検索可能に成っています。この様な情報も有用な物かどうか疑問に思っている方も
多いと思われます。
1) 陶芸の技術を紹介する本は、どれほど役に立つのでしょうか?
(勿論、当ブログにも言える事ですが・・・。)
本で紹介された技法を使えば、「同じ様な作品が、ご自分でも作れるものでしょうか?」と
疑問を持っている方も多いはずです。その様な書籍を書店などで見掛ける程度であれば、単なる
疑問ですが、その書籍を購入するとなると、実際に「ある程度は出来るのでは」と期待している
はずです。
当然、基本的な技術を教える場合と、かなり高度のテクニックを教える高度な技術書もあります
① 基本的な事項は技術書通りに行えば、巧く行く場合が多いでしょう。
但し、書物に書かれている事が理解できる事と、その通りに実行できる事が条件になります。
初心者の場合、書かれている事が「チンプンカンプン」の場合が多いです。即ち理解するには
ある程度の知識や実際の手本を見ておく必要があります。いかに丁寧に書かれた本であっても、
それらを理解する力が備わっていなければ、役に立ちません。
) 陶芸の基本事項として、土練があります。大抵は菊練の方法が記載されているはずです。
但し注意したい点は、同じ菊練と言いながら、そのやり方には幾つかの方法がある事です。
例えば、練る回数も100回必要と書かれた物から、30~40回程度で良い場合。更には
土練機(特に真空土練機が良い)で代用する事もあります。
練り方も左右逆の手を使う方法。右(時計)回転方向に回す方法と、左回転で行う方法。
一度練った土の天地を逆さにしてもう一度練る方法。最後の練り上がりのやり方など、陶芸を
行う人によって違いがあります。いくつもとは異なる方法が、紹介されているかもしれません
その場合、惑わされずに自分にあった従来の方法で行う事を薦めます。
新たな方法を取得するのは、時間の無駄になる事が多いです。
) 轆轤作業であれば、土殺しが出来ないと轆轤挽きは出来ません。初心者の場合には、
ある程度他人の手助けが必要になります。単に力の入れ方だけでなく、手の使い方と手の
位置や轆轤の回転速度も関係します。芸能人が轆轤の体験をしている映像を見ると、土殺し
などの下準備が出来た状態から始めている様に思われます。
② 型紙が付いた作り方の本もあります。
この場合、多くは手捻りが多いです。それ故、書籍で紹介された手順で作業を行えば、それに
似た作品を作る事は可能です。
③ 高度なテクニックを紹介している場合。
陶芸には色々な制作や装飾方法があります。素地に対する物として、土を削る、盛る
(貼り付ける)、穴を開ける、白化土や色土を使う等の方法が主なものです。
施釉時に行う方法では、蝋抜き、釉による掻き落とし、絵付け、片身掛け、釉の複数掛け等の
方法があります。これらの基本的な作業はさほど難しいものでは有りませんので、比較的
本に記載された様に行う事ができます。
) 色土を使った一般的な方法ではなく、複雑な練り込み技法や練上げ技法は、本に記載さ
れた様には出来ないのが普通です。なぜなら、その著者が紹介しているやり方は、その人が
長年の苦労して身につけた方法だからです。その技術を公開したからと言って、直ぐに真似
のできるレベルではないからです。
以下次回に続きます。
ある程度、陶芸をかじっていると、この様な書籍を購入し、本に載っている写真付きの作品と同じ
様な作品を作ってみたいと思っている方も多い事でしょう。又、各種の公募展の入選作品の写真や
個展のカタログや広告に載せられた写真を見て、同じ様な作品を作ってみたいと思っている方も
多いと思われます。中には数十万円~数百万円の値が付いた物伊もあり、自分でも作ってみたいと
思うのは、自然な事です。更には、釉の調合のレシピを記載した書籍類も多く発行されています。
ネット上でも検索可能に成っています。この様な情報も有用な物かどうか疑問に思っている方も
多いと思われます。
1) 陶芸の技術を紹介する本は、どれほど役に立つのでしょうか?
(勿論、当ブログにも言える事ですが・・・。)
本で紹介された技法を使えば、「同じ様な作品が、ご自分でも作れるものでしょうか?」と
疑問を持っている方も多いはずです。その様な書籍を書店などで見掛ける程度であれば、単なる
疑問ですが、その書籍を購入するとなると、実際に「ある程度は出来るのでは」と期待している
はずです。
当然、基本的な技術を教える場合と、かなり高度のテクニックを教える高度な技術書もあります
① 基本的な事項は技術書通りに行えば、巧く行く場合が多いでしょう。
但し、書物に書かれている事が理解できる事と、その通りに実行できる事が条件になります。
初心者の場合、書かれている事が「チンプンカンプン」の場合が多いです。即ち理解するには
ある程度の知識や実際の手本を見ておく必要があります。いかに丁寧に書かれた本であっても、
それらを理解する力が備わっていなければ、役に立ちません。
) 陶芸の基本事項として、土練があります。大抵は菊練の方法が記載されているはずです。
但し注意したい点は、同じ菊練と言いながら、そのやり方には幾つかの方法がある事です。
例えば、練る回数も100回必要と書かれた物から、30~40回程度で良い場合。更には
土練機(特に真空土練機が良い)で代用する事もあります。
練り方も左右逆の手を使う方法。右(時計)回転方向に回す方法と、左回転で行う方法。
一度練った土の天地を逆さにしてもう一度練る方法。最後の練り上がりのやり方など、陶芸を
行う人によって違いがあります。いくつもとは異なる方法が、紹介されているかもしれません
その場合、惑わされずに自分にあった従来の方法で行う事を薦めます。
新たな方法を取得するのは、時間の無駄になる事が多いです。
) 轆轤作業であれば、土殺しが出来ないと轆轤挽きは出来ません。初心者の場合には、
ある程度他人の手助けが必要になります。単に力の入れ方だけでなく、手の使い方と手の
位置や轆轤の回転速度も関係します。芸能人が轆轤の体験をしている映像を見ると、土殺し
などの下準備が出来た状態から始めている様に思われます。
② 型紙が付いた作り方の本もあります。
この場合、多くは手捻りが多いです。それ故、書籍で紹介された手順で作業を行えば、それに
似た作品を作る事は可能です。
③ 高度なテクニックを紹介している場合。
陶芸には色々な制作や装飾方法があります。素地に対する物として、土を削る、盛る
(貼り付ける)、穴を開ける、白化土や色土を使う等の方法が主なものです。
施釉時に行う方法では、蝋抜き、釉による掻き落とし、絵付け、片身掛け、釉の複数掛け等の
方法があります。これらの基本的な作業はさほど難しいものでは有りませんので、比較的
本に記載された様に行う事ができます。
) 色土を使った一般的な方法ではなく、複雑な練り込み技法や練上げ技法は、本に記載さ
れた様には出来ないのが普通です。なぜなら、その著者が紹介しているやり方は、その人が
長年の苦労して身につけた方法だからです。その技術を公開したからと言って、直ぐに真似
のできるレベルではないからです。
以下次回に続きます。