外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2016年12月のヨルダン・トルコ・イタリアぐるぐる旅行~エティハド航空~

2017-01-19 02:28:40 | 国内旅行

12月の旅行では、イスタンブールを拠点にして移動した。
成田・イスタンブール間の長距離路線ではエティハド航空を利用し(アブダビ経由)、ヨルダンやイタリアへはイスタンブールから格安航空会社のペガサス航空で往復した。移動が多くて、くたびれた・・・身体弱いんで

今回はエティハド航空の話です。
ちなみに私は、こうして「エティハド」と書く度に、心の中でいちいち「イッティハード・・・」とつぶやいてしまう。だってアラビア語の発音は「イッティハード」なんだもん。「イッティハード航空」って書いても誰にも分かってもらえないから「エティハド」と書くが、書くたびに違和感が・・・

エティハド航空はアブダビに拠点を置くアラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社で、アブダビ首長国政府が所有している。
私はUAEという国に漠然とした不信感を抱いているので、できればエティハドやエミレーツではなくターキッシュやカタールを使いたかったのだが、エティハドのチケットが安かったからしょうがなく買った。この航空会社を利用するのは今回が初めてだ。

乗ってみたら、機内食は美味しいし、お酒も色々あるし、乗務員の人たちも普通に感じがいいし(特にチュニジア人のお兄ちゃんがフレンドリーで良かった)、アブダビでの待ち時間も少ないしで、特に問題はなかった。アブダビ空港が長い廊下みたいな造りで、やたら歩かされたのには閉口したが、まあ大したことではない。

アブダビで乗り換えてイスタンブール行きの便に乗ったとき、前の座席にくっついてる画面で飛行ルートの地図を見て、私は突然不安になった。だって、アブダビからイスタンブールまでまっすぐ赤い線が伸びていたんですもの・・・これが飛行ルートだとすると、イラクやシリアの激戦地の真上を通過することになる。アレッポ上空を飛んだりして、ロシアの戦闘機に撃墜されちゃったらどうしよう?何かあっても恥ずかしくないように、一応アパートはちゃんと掃除してきたけど・・・

周りを観察しても、不安げに地図に見入っている人は1人もいなかった。皆心配じゃないのか?

どきどきしながら乗っていたが、刻一刻と更新される画面に表示された実際の移動ルートは、最初に出てきた直線コースではなくて、イラクの戦闘地域やシリアをぐるっと迂回する曲線コースだった。

よかった、やっぱり危険地域は迂回するんだ。考えてみたら当たり前か・・・


ではこのへんで、機内食の写真でもご覧下さい:


夕食メニュー。もうよく覚えてないけど確かメインはカブサで、美味しかった。カブサはサウジを始めとする湾岸でよく食べられる料理。エティハドの機内食はやはりアラブ料理が美味しい。デザートは基本的に食べないので、どんな味かわかりませんが。


朝食の和食メニューの白身魚入りのお粥、わりとイケた。いつも思うけど、私のように不器用な人間があの狭い席でこぼさずにご飯を食べるには、集中力と運が必要だ。特に味噌汁などの液体が出てくると、心の中で警戒警報が鳴り響く。


羊のソーセージ、トマトと卵、スパイシーなひよこ豆の煮込み。


夕食メニューの羊肉のビリヤニ、月桂樹の葉っぱとか入ってて、さすがの味だった。ビリヤニも湾岸諸国でよく食べられる料理。豆のサラダみたいなやつも美味しかった。

ビールはベックスとカールスバーグの2種で、どちらもドライ系なので私の口には合わなかった。赤ワインは確かオーストラリア産で、まあ普通。私は食事時にはビールと赤ワインの両方を頼み、その後でラムやジントニックなどをもらいに行っていた。綺麗なお姉さんがにっこり渡してくれるラムは、いつもより美味しい気がしたものだ・・・

ちなみに、エティハド航空の機内では、TVの生中継を観ることができる。但し、アラビア語のニュースはアブダビを拠点とする「スカイニュース・アラビア」だけだ。個人的には、スカイニュース・アラビアは観る価値がないと思っている。帰国便では、アレッポ停戦関連の情報を得るために観ていたのだが、特派員もあまり登場しないし、アレッポ停戦特集で各地のアラブ人の専門家3人を中継で登場させて意見を聞く場面では、3人ともほぼ同じ意見だったので力が抜けた・・・3人も呼ぶ意味ないやん~

しょうがないので、英語がよくわからないのを我慢しつつ、BBCやCNNを観て過ごした。
ああ、アルジャジーラ(ドーハが拠点)は無理にしても、せめてアルアラビーヤ(ドバイが拠点)を見たかった・・・



機内でこんなものを観てるのは、見渡す限り私だけだった


(終わり)


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