ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

忘れないこと

2016-11-14 15:09:55 | 日記
昨日は妹を誘って父に会いに行ってきた。

父は日中、自分の部屋にいることはほとんどなくて、刺激を与える為や見守りの意味もあって、いつも職員さんたちがいる広間で車いすに座っている。

そこでリハビリをしたりテレビを観たりして過ごしているのだが、今はもうテレビを見ている様子はなく、他の方とおしゃべりをすることも無くなった。

昨日の父はちょうど職員さんに手の爪を切ってもらっているところだったが、背筋をピンと伸ばして座っている父は一見するととてもしっかりしている様子に見えた。

しかし認知症の方は、確実に進んでいると思う。

昨日は私と妹の顔を見ると、かすかに笑顔になったようにも思えたが、表情が乏しくなってきているし、何を言っても反応がほとんど返ってこなかった。

そんな中、父が唯一声を出したのが、妹が見せた父のペットだったオカメインコの動画だった。

父は家にいる時、オカメインコを飼っていたのだがとても可愛がっていて、オカメインコの方も父にとてもなついていた。

今、インコちゃんは妹の家にいるのだが、妹が撮ってきた動画を見せると画面に向かって父は何度も名前を呼んだ。

「チビよ、チビよ」

最初は聞き取れないくらいの小さな声で、次第に声が大きくなってきて、はっきりした声で何度も何度もペットの名前を呼んだ。

いろいろなことを忘れても、可愛がっていたペットのことは忘れていないのだなぁと思う。

また妹によると、逆に父の声の入った動画をオカメインコのチビに見せると、それに反応してチビが「ジィチャン、ジィチャン」と鳴くそうだ。

できれば、もう一度父とチビを会わせてあげたいと思う。

ぜったいにお互い(父とチビ)に喜ぶと思う。

ところで飼い主と心の交流ができるのは、犬や猫だけではなくて、このように小鳥であってもできる。

うちのP太郎なども遊んであげると嬉しそうに笑うし(飼い主にしかわからないかも)、しばらく留守にして帰宅すると、玄関のカギを開けた瞬間から「ぴーぴー」鳴きはじめる。

部屋に入るとこの状態↓



かごの側面に張り付いて、まるで「どこに行ってたの?さびしかったよ~」とでも言っているかのように鳴き続ける。

また、かごの外に出している時、家族の姿が見えなくなると不安になるのか、途端に鳴いて呼び始める。

「な~に?」と言って姿を見せると安心してまた遊び始めるのだけど、また姿が無いことに気づくと鳴きだす。

まるで母親の後追いをする幼児を育てているようで、大変と言えば大変なのだが、可愛いからいいのだ。許す。

というわけで、父の話からペットの親バカ話になってしまいました。

親バカついでに、もう一枚、うちのP太郎の写真を載せておきます。



P太郎の足元に落ちているのはティッシュの箱を食いちぎったもの。

空箱よりまだ中身の入っているティッシュ箱が好きというP太郎で、我が家のティッシュの箱はいつもボロボロになっている。

でも、いいの・・・可愛いから許す。










  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする