そういえば、もうしばらく泳ぎに行っていない・・・急にそう思い出したのは、クロールでゆっくりと長距離を泳ぐときの気持ち良さを思い出したからかもしれない。
水泳は8年間やっていたが、これが面白くてたまらず、最初の何年かは毎日のようにプールに行っていた。
そのおかげでまったく泳げなかった金づちの私が、クロール、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎと一応4泳法はすべて泳げるようになった。
当時は水泳の教室に入っていたのだが、教室が終わってからもひとりで泳ぐことが多かった。
そして、これで最後という時に泳ぐのがクロールで、ゆっくりとした泳ぎで流すことをしていた。
ところが、これが時に非常に心地の良い感覚になることがあって、突然、呼吸も身体もラクになり、まるで自分が水と一体化したような気分になり、それからは疲れ知らずで何百メートルでも何千メートルでも泳ぎ続けられるようになった。
こうなると、最初は「いま何百メートル」と頭の中で数えているのだが徐々にそんなことはどうでもよくなり、ただただ恍惚とした気持ちで泳ぎ続けていた。
今思うと、あれはランナーズハイならぬスイマーズハイのようなものだったのかもしれない。
いつまでも泳ぎ続けられるのだが、急に我に返り「もうどれくらい泳いでいるだろう、そろそろ止めないとまずい」と思ってやめていた。
あのような体験はもうずいぶんしていない。(というかプールに行っていない・・・)
ずっと前に五十肩をやった時に平泳ぎで治したことがあったので、今回も泳ぎ行くのはどうだろうかと思った。
今回は前の時と痛み方が違うから、背泳ぎがいいんじゃないかな~と思って、昨日リハビリに行った時に理学療法士さんに聞いてみた。
すると療法士さんが「背泳ぎ?それはまだ無理だと思います。痛みがある時は無理にスポーツをしない方がいいです」とおっしゃって、家でできるストレッチをひとつ教えてくれた。
まず椅子に腰かけ、痛い方の手で座っている椅子の座面(腕を自然に下した時にぶつかる座面)を持ち、それを持ち上げるように力をいれて痛みのない方に身体を傾けるそうだ。
私の場合は肩が癒着しているので、このような運動が良いそうだ。
水泳はまだ無理だということで残念だが治るまでやめておこう。
それにしてもスイマーズハイはもうないかもしれないと思う。
こんなに長く泳いでいないと、スイマーズハイになる前に25メートル泳いだだけで息が上がるような気がする。
泳ぎに行けないとなると、不思議なものでますます泳ぎたくなる。
でも、今はじっとこらえて椅子の座面を持ち上げながら早く治したいと思います。