最近、周りで身体の調子が良くないという人が多い。
一番ショックだったのは、友人に癌が見つかったことで、入院する前日に連絡をもらった。
友人が罹ったのは大腸癌で、人間ドックの便潜血検査が陽性になり、念のため大腸カメラを受けたところ癌が見つかったそうだ。
幸い初期で「ささっと取ってしまいましょう」と医師に言われ、即入院して手術をすることになった。
友人本人が一番ショックのはずだが、そのような素振りはまったく見せず「この年齢(60過ぎ)になったら、たまに大腸カメラを受けておいた方がいいよ。ポリープならカメラで切除できるみたいだから」と言ってくれた。
お見舞いに行きたかったが、今はどこの病院も面会ができないらしい。
退院して体調が良くなったら顔を見に行こうと思う。
さて友人にも勧められた大腸カメラ。
実はもう10年以上前に一度だけ受けたことがある。
その時は友人と同じく人間ドックの便潜血検査で陽性が出たためで、カメラ検査の結果、幸い何でもなかったのだが、検査自体よりも受ける為の準備が大変だったという記憶がある。
前日は食事制限をして、水分たっぷりの下剤を飲んで、トイレに何度も通って、、、など。
それを思い出すと、受けた方がいいとは思ってもなかなか実行に移すことができなかった。
でも友人に言われてやっと受ける気になり、早速病院へ行って来た。
まずは診察をしてから検査の予約をする。
今回は、毎年やっている胃カメラ検査の予約も一緒に入れて来た。
「どうします?胃カメラと大腸カメラ、同じ日に入れます?」と受付嬢に言われた。
「えっ、あんなに(私にとっては)大変な検査を二つ、同じ日にできるんですか?」と聞くと、「はい、そうしている方もいます」とのことだった。
大腸カメラもさることながら、胃カメラは毎年やっても全然慣れないほど苦手。胃カメラの数日前から、検査の夢を見るほどブルーな気分になる。
嫌なことは一度に済ませるという選択肢もあるが、やはり一つずつ心の準備をしてからのぞみたい。
というわけで胃カメラと大腸カメラは別々の日にしてもらって、今日はまず胃カメラを受けてきた。
胃カメラは、私の鼻からは入らないそうでいつも口からするのだが、これがまた非常に苦しいのでだいたいは鎮静剤を使ってもらう。
病院によっては鎮静剤を入れてからしばらく置いて、ほとんど意識がない状態でカメラを入れる所もあるのだが、ここ数年行ってる病院は「意識がない状態でカメラを入れるのは危険」という考えで、鎮静剤を入れるのとほぼ同時にカメラを入れ始める。
まだあまり効いていない状態なので、けっこうな回数でオエオエしてしまうのだけど、鎮静剤を使わないよりはずっとマシなのだろうと信じている、、、
結果はすぐに医師から説明されて、特に異常はなくホッとした。
実はここ最近、果物のキウイを食べると、決まって胃がシクシク痛むので、それを医師に聞いてみたところ「アレルギーかもしれません」とのことだった。
キウイのアレルギーは多いそうで、蕁麻疹の症状などがあるそうだが、私の場合は胃の痛みで出ているらしい。
キウイは好きだったが、食べられなくなってしまったのが残念だ。
それにしても、いつものことながら病院は大混雑だった。
救急車はひっきりなしに到着するし、突然待合室の患者さんは倒れるしで、その度に看護師さんらは走り回っている。
本当に医療関係者の方々には頭が下がる。
さて残るは大腸カメラ。友人が勧めてくれなければ、きっと受けていなかったと思う。
受けてくることを友人に伝えると「行っておいで」と背中を押してもらった。勇気百倍。行ってこようと思う。