ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

おまつり

2016-06-16 16:45:40 | 日記
今日は北海道神宮例祭の最終日。

街の中心部では神輿と山車が華やかに練り歩く。

見に行きたかったが、今日はそういうわけもいかず、あとでテレビニュースで見ようと思う。

ところで、私たち市民にとっては「北海道神宮例祭」というより「札幌まつり」と言った方がしっくりとなじむのではないかと思う。

100年以上前から続く例祭だが、子どもの頃はクリスマスと並ぶくらい楽しみな行事だった。

あの頃は札幌まつりになると、家々の屋根の軒先に紙で作ったピンクの花飾りがつけられ、町中が華やかな雰囲気に包まれていた。

そして今は違うが、札幌まつりの日の小学校は半日で終わった。

私たちは急いで学校から帰ってくると着物を着せてもらい、この日だけ特別に母の赤い口紅を塗ってもらい、これまた特別に少しのお小遣いをもらった。

そして、そのお小遣いを握りしめ、同じく着物で着飾った近所の子どもたちと一緒に行くのは、近所の駄菓子屋とラーメン屋さんだった。

駄菓子屋さんはさっぽろ祭りの時だけは店の外まで商品を並べ、お祭りムードを出していた。
店の前は子どもたちで大賑わいだった記憶がある。

またラーメン屋さんでは、店主のおじいさんの演奏する尺八の音色つきでかき氷を食べた。

お祭りのウキウキした雰囲気の中で聴く渋い尺八の曲も、陽気なラテン音楽に聴こえたものだった。

あの当時は、かき氷を食べてもいいほどさっぽろ祭りの頃から暑くなっていったと思うが、今は同じ時期でも暖房を入れるくらい寒い日が多いのはなぜだろう。かき氷などこの寒さでは食べる気がしない。

そんなわけで、今から50年近く前は町中が、そして大人も子供も楽しみにしていたさっぽろ祭りだったが、今は町が大きくなり過ぎて、お祭りの雰囲気がほとんど無いに等しくなってしまった。

「札幌は大なる田舎なり」と書いた石川啄木も今の札幌を見たら、きっと驚くだろう。

北海道神宮例祭には行けなかったが、今日はどうしても氏神さまへ参拝がしたくなり、午前中に行って来た。

美しく掃き清められた参道を通り、神前で手を合わせ感謝を捧げたら、今にも降り出しそうな曇り空も周囲の木々を大きく揺らす強い風も、まったく気にならないほど胸の中が嬉しさでいっぱいになった。



久しぶりのP太郎。P太郎も笑顔です。





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