バージニア労働者

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解雇 In USA (その1 解雇される人)

2008年06月12日 | お仕事
今日は2時間ほど、社内で講義を受ける予定になっていた。

内容は、『会社のポリシーについて/雇用と解雇』というようなやつで
なんとまあ退屈そうな講義なんでしょう!と思っていたが、
思いのほか結構面白かった。

この会社には今年の11月で8年目になる。
何でいまさらポリシーなんて知っとく必要があるのかと思っていたが、
Human Resourses (人事管理)について勉強するのも悪いことではなかった。

将来、雇用する立場のマネッジメントになるかも知れないではないか。
ぷぷっ。それはまずないね。

約8年この会社に勤めてきて、いまだに凄いなと思うことは、
人の入れ替わりだ。私がここで言う「人の入れ替わり」とは
人事異動ではなくて、解雇される人の数、ということだ。

私の勤めるこの会社は、この近辺の会社ではある2つのことで有名だ。
一つ目は羽振りの良さ。
二つ目は社則が厳しいこと。

私は今の職場を入れて3回違う職場で仕事をしたが、
解雇された人をそれはもうたくさん見てきた。

ほとんどは、遅刻や欠席が多い人。普通の会社は、解雇する前に
「警告」をしてくれる。2回警告して、3回目に正式に解雇となる。
だからいきなり「もう来なくていいよ」と言われることはないはずだ。

しかし、突然の解雇になるケースもある。

一番多いのは、会社のお金を盗んじゃうケース。それと同じぐらい多いのが
嘘をついてきて、それがばれたケース。

私が知ってる話で、情けないなと思ったのがある。

セルマという若いエージェントがいた。
大学を卒業して、やり手のセールスウーマンだった。
ある日彼女の母親が癌を発病し、母親を病院に通院させるからという
理由で彼女が休みがちになった。

会社はFMLAという書類(医療休暇届け:法律が彼女のポジションを守ってくれる)
をすぐに提出しなさいと彼女に言っていたのに、「精神的に今大変なときだから
遅れる」と、彼女はなかなか提出しなかったのだ。

職場ではお花を買って彼女を励まそうと、募金を始めた。

その矢先、彼女が突然解雇になった。

「ほら、彼女、FMLAの書類、提出しなかったじゃん?」と誰もが口々に
言っていた。会社が「いついつまでに提出しろ」と言ったら、絶対に
期限は守らなければいけない。しかし彼女は守らなかった。

みんな、彼女が解雇になった理由がこれだと思っていたのだが
実は違った。

正しく言うと、それだけではなかったのだ。

彼女の母親は元気で、癌になったという証拠がなかった。
病院にも行っていなかった。職場で募金したお金は、数日後に戻された。


...セルマ、休みが欲しければ有給つかえよな。もう遅いけど。


他に情けない理由で解雇されたケースに、会社のインターネットで
アダルトサイトにアクセスして、それがバレた人。
今ではITに完全にブロックされているが、昔はどこにでもアクセスできたのだよ。
笑えたのが、そんなバカなことをしてたのが若い女だったこと。
...家に帰るまで我慢できなかったか。

あとひとつ、これは上司と口論して暴言を吐きまくって解雇された
トロイという男がいたのだが、口論の結果、プロフェッショナルではない
言葉を吐いてしまい解雇されるケースはめずらしくないのだが、
彼の辞め方、というか、去り方がすごかった。

彼が荷物をまとめてるのは見たが、彼がOutlookにある仕掛けをしたことを
誰も知らなかった。

彼が去って1時間ぐらいしたときに、解雇されたはずの彼から職場に
社内メールが届いた。

なんとその内容は上司(女)を侮辱して罵倒するだけのみの
爆弾のようなメールだった。彼は前もって打ち込んでおいたのを
去って1時間後に送信されるようにしておいたのだ。

あれはすごかったわ。

解雇する側も大変だろうな、と思っていたら、やっぱりそうだった。
今日の講義でその苦労話とかも聞いたので次回挙げることにする。





さて、出張からハニバニ(夫)が帰ってきたので
久々に夕食とやらを作ってみた。
「これのどこが手抜きと違うん?」
と母に言われそうだが、いいのだ。

 ハンバーグ。立派な夕食の献立ではないか。

今日は特別にデザートもつけてみた。もちろん買ってきたやつ。

 チョコレートメレンゲパイ

主婦に戻るって大変。



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