バージニア労働者

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解雇 In USA (その2 解雇する側)/ おまけ:今日は何の日

2008年06月14日 | アメリカ生活
解雇されるのも大変だけど、解雇する側もそれなりに大変ということらしい。

こないだのHRの講義で、いろんな苦労話も聞いたが、
その中でとても勉強になったことがある。

私の会社では、解雇される人は、警備員にエスコートされて会社を
出るのが普通だ。解雇された瞬間にブチ切れて、暴れだす人もいるからだ。

実際に、今いる職場にエルシーというセールスエージェントがいた。
彼女もやり手のエージェントだったが、有給休暇をけちるべく、
病気を偽って、遊びほうけていたのがばれて、ばれたその日に即クビになった。

それを知った瞬間の彼女の豹変ぶりはすごかった。

おだやかだった人間が一瞬にして別の人間になってしまうのだから。

彼女はラテン系の女性だったが、自分の携帯をだして、彼女の夫に
電話をかけて、ことの全てをスパニッシュで語りだしたのだが、
荷物をまとめる彼女の横で、やはり荷物をまとめるのを手伝う彼女の
上司(女)に、『ちょっと!それ触らないでよ!!!!!』と、
そのまま襲いかかるのではないかと思うほどの勢いで激怒し始めて、
その2,3分後には警備員が2,3人彼女の後ろに立っていた。

見てる側からしても、結構怖かったと思う。


あと、これはその講義をしてくれたHRのインストラクター、トレイシーの経験だ。

ある男が個室に呼ばれた。その部屋にはマネッジメントが何人かと
HRの責任者がすでに待機していた。

その男は今まさに解雇されようとしている。

その男をその部屋に誘導してきたトレイシーはある間違いを犯す。

こういうシチュエーションの場合、精神不安定になりうる人物を
入り口に一番近い椅子に座らせてはいけないそうだ。

なぜかというと、その人物がエルシーみたいに豹変して、
ドアに鍵をかけて、他の人を監禁して、ついにはとんでもない事件に
つながることがあるかもしれないから、とトレイシーは続ける。

が、その時、彼女が気がついたら彼はすでに入り口に一番近い
椅子に座り込んでいた。
トレイシーは、彼が一緒に持ってきた、馬鹿にでかいダッフルバッグの
中身がとても気になったという。

トレイシーは、その同じ大きさのダッフルバッグに
ライフルを入れて学校に侵入してきて襲撃事件を起した、
コロラド州のコロンバインハイスクールでの犯人が同じようなカバンを
持っていたことが頭をよぎったと言った。

静かに、祈るような気持ちで、ことの成り行きを見守ったと語っていた。

私はトレイシーの話を聞くまで、場所付けのことなんて全く考えても
なかったので、そんなこともシュミレーションしてなくては
ならないのかと思い、つくづくアメリカってすげーなと思ったわけだ。
でも日本も最近危ないよね。

まあ、とにかくこの先も、自分が解雇される側にも解雇する側にも
なりませんようにと、その講義が終わって思ったね。


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さて、今日は13日の金曜日ということの他に、
ケイエス父の誕生日である。

父は無事に今日、60歳の誕生日を迎えた。
今朝職場からお祝いの電話を入れて、父と話をした。

「わたしも大台にのりました」

と笑って言っていた父。
はっきり言って、全く60歳には見えないぐらい若々しい。
娘としては、かなり自慢だ。

父、聞くところによると、ほのちゃんは父のこと、とても好きみたいだよ。
これからも元気で、何でもモリモリ食べて、母と仲良くね。

それからほのちゃんの、良きダンスパートナーでいてあげてね。

お誕生日おめでとう。それから少し早いけど、父の日おめでとう。
いつも私たちを影で支えてくれて、本当にありがとう。


父、へべれけの図




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