バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

一人ぼっちの、全部

2008年08月07日 | アメリカ生活
休憩時間、家から持ってきたアイスコーヒーに氷をもっと入れようと思い
パントリー(ちょっとした職場のキッチンみたいな場所)に行ったら
昔の同僚のエイダがいた。

彼女は私よりも少し年下で、私の記憶が正しければ33あたりだと思う。

彼女には私が信じがたいような経歴がある。

彼女は30歳になるまで、飛行機に乗ったことがないばかりか、
自分の生まれた州(バージニア)から外に出たこともなかった。

もちろんパスポートも持っていなくて、海外旅行なんて彼女にとっては
まさに「宇宙旅行」だ。

そんな彼女、今日はなんだか沈んでいる。

どうしたのか聞くと、なんでも旦那が今度出張で、家を何日か
空けるというのだ。

わたくし、一瞬、言葉がでてこずに、口をぱくぱくしておりました。

たった数日の旦那の出張で、メソメソしちゃう彼女。
ローティーンの女の子二人の母親でもあるのに、大丈夫かな彼女。

そういえば、ちょうどよくハニバニも今出張中で(そう、また出張なの)
そんなことや、今までの彼が出張でいなかった日々の話などを
してあげた。

お気づきの人も多いと思うが、ハニバニは出張がとっても多い。
結婚生活16年のうち、4分の1は出張で家にいなかったかも知れない。

短い出張で3,4日、長いのになると9ヶ月ってのがある。

だから、一人ぼっちの誕生日、一人ぼっちの感謝祭やクリスマス、
一人ぼっちのニューイヤーとか一人ぼっちのバレンタインなどなど、
いろんな行事を一人で迎えたことがたくさん。

詳しく言えば、彼が海外にいるときに変な病気になって
ER(救急病院)に電話しなければならなかったり、
車の事故もやって、警察や保険会社の手続きなども一人でやった。

こういう話をするとエイダは「そんなのひどい。ケイエスが可哀想。
誕生日やクリスマスに家を空けるなんて旦那さんも冷たいね」
と言ったが、当の本人はそんなにひどい話でもないけどなと思う。

確かに事故ったり、病気になったときは人並みに「困ったな」と思ったけど、
一人のバースデーも感謝祭もクリスマスも、私にとっては
ただの1日にすぎず、寝て起きて、はい次の日、と言う感じだったし。

仕事してたから救われたのかも知れない。
そういう意味でも仕事してて良かったと思う。

あの一人ぼっちの日々がなければ今日いる私は無かったと言っても
過言じゃない。

私はすっかり独立してしまった。

彼はたまに、「僕の奥さんはアメリカに来てとっても強くなってしまった。
もっと甘えてくれてもいいのに。」と言うことがある。

アメリカじゃなくて、彼が私を強くしたのにね。



さて、さっそく一人ぼっちのディナーがやってきた。
昨日の晩は、K姐が送ってくれた冷麺をパッケージの写真に基づいて作ってみた。


胡麻ダレ風の冷麺

海老は家になかったけど、
冷麺にはこれだろうというものを切ってみた。



キュウリが短冊みたいだという事実、無視しよう。
アメリカのキュウリは日本のに比べてデカイので、
どう切っていいのかわかんないんだよー。


完成品

いつから日本の麺類はアメリカンサイズになったんですかと
聞きたくなるようなすごいボリュームのヌードルでした。

はっきり言って、これ、めちゃウマです。
お試しあれ。


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