つくば植物園の水生植物温室で咲いていました。この木は、マングローブといわれる植物のひとつです。東南~南アジア、オーストラリア原産で、学名は「Aegiceras corniculatum」、ヤブコウジ科、ツノヤブコウジ属の常緑低木です。写真でごらんいただけると思いますが、5弁の星型の花弁を持つ小さな花が集まって花序を形成しています。角状の5cm程度の果実が実りますが、この実は変わっていて種子を作らず母樹に着いたまま成長し、途中で落下して繁殖(偽胎生種子として知られている)するそうです。図鑑を見ると葉は食用にもなるとされます。写真は3月8日に撮影しました。
礼装の胸に飾る勲章のように見えます。純白の花弁と黄金色の唇弁の配色と、くっきりした形状がても美しく品のある花です。つくば植物園のミニ蘭展で出展されていました。説明板によれば、ミャンマー~インドシナ地域が原産で、学名は「Coelogyne lacter」と書かれていました。写真は3月8日に撮影しました。
つくば植物園の中でも、早春の「ユキワリソウ」や「フクジュソウ」が咲いている場所の近くで見かけました。絶滅危惧を心配されている種(準絶滅危惧)のようで、写真のようにほんの数株しかありませんでした。隣接する場所で「フクジュソウ」が群生していますが、大きさを比較すると、「ミチノクフクジュソウ」のほうがやや小振りです。説明板によれば、学名は「Adonis multiflora」、キンポウゲ科と記述されていました。わが国には「フクジュソウ」の他に「ミチノクフクジュソウ」、「キタミフクジュソウ」、「シコクフクジュソウ」があると図鑑に書かれています。「ミチノクフクジュソウ」の特徴のひとつは、黄色い花弁の外側がやや褐色がかっていることだそうです。写真を拡大してみてください。