つくば植物園で咲いていました。雌雄異株の植物で、秋になると雌株に暗紫色の果実がなります。写真は雄株の花です。葉や果実は芳香性で、古来健胃薬等として使われていました。また葉はローリエと言う名前でシチューやカレーなどの料理にも使われています。ゲッケイジュは、ギリシア神話では、アポロの恋人ダフネの化身ローリエとされて霊木として大切にされており、スポーツでの優勝者が被る月桂冠もこの枝から作られています。説明板によれば、地中海地方原産で、「Laurus nobilis」、クスノキ科の常緑高木です。
今年は春先の天候不順で、つくば植物園のハンカチノキも見ごろが遅くなったように感じています。白く見えるのは、花弁ではなく、苞葉と言われ、これが花が咲く頃その周りに垂れさがって、あたかもハンカチーフがひらめいているように見えることからつけられた和名のようです。連休が過ぎてから見ごろになっています。説明板によれば、中国西部原産で、「Davidia involucrata」、ダヴィディア科の落葉高木です。この樹は、1科、1属、1種の非常に珍しい植物であると説明されています。ダビディアの名前は、植物を発見した仏人ダビッドにちなむそうで、この学者が今は有名な「パンダ」を発見したことで知られています。写真は5月3日に白く見え始めた頃に撮影しました。