つくば植物園で毎年美しいシャガの花を観るのが楽しみです。3枚の花弁(外花被)の色合いが誠に見事で、古来日本人に愛でられた花であることが良く理解できます。説明板によれば、「Iris japonica」、アヤメ科の多年草です。原産は中国のようですが、相当古くから日本でも見られ、学名ではjaponicaがついています。写真は5月8日に撮影しました。
つくば植物園の池のほとりで咲いていました。緑の葉に鮮やかに映える黄色い花が印象的です。説明板によれば、ユーラシア大陸西部地域原産で、「Iris pseudacorus」、アヤメ科の多年草です。わが国では菖蒲湯等に使う「ショウブ(アヤメ草)」(サトイモ科)と葉が似ていますが、この「キシュブ」は、原産地からわかる取り、明治時代に輸入されて野生化し、今では湖沼や湿地帯などに広まったアヤメ科の植物です。写真は5月8日に撮影しました。
茨城大学農学部の構内で咲いていました。雌雄異株で写真は雌花ではないかと思います。秋には黒紫色の実を付けます。ユズリハは「譲葉」と書く通り、春に若葉がでて、夏から秋にかけて古い葉が落ちます。これが代々続く家族と重ね合わせて縁起の良い木とされ、正月の飾り物などにもされています。写真は5月5日に撮影しました。
近くの茨城大学農学部に隣接する遊歩道で見かけました。白い小さな花がたくさん集まって散房花序を形成しています。秋には小さな赤い実がいっぱいつきます。説明板によれば、岡山・愛媛県、沖縄~東アジア地域に広く分布し、「Photinia serratifolia Kalkm」、バラ科の常緑高木です。写真は5月5日に撮影しました。
近くの茨城大学農学部の遊歩道で見かけました。気付かないで通り過ぎてしまう人も多い地味な花ですが、よく見ると枝から吊り下がるように伸びて5弁の淡紫色の花が咲いています。毎年とても気になる可憐な花です。説明板によれば、日本~東アジアに広く分布し、「Euonymus oxyphyllus Miq.」、ニシキギ科で、花序は長く下垂し、秋には果実が割れて種子を出すと記されていました。写真は5月5日に撮影しました。
つくば植物園で咲いていた原種のコデマリです。小さなバラ科独特の花が集まって半球状の花序を形成しています。説明によれば、中国原産で、「Spiraea cantoniensis」、バラ科シモツケ属の落葉低木です。名前は前掲のオオデマリと似ていますが、別の科の植物です。園芸品種は、満開になると枝が花の重みで垂れ下がって見え、さらに花が豪華に見えます。写真は5月8日に撮影しました。
つくば植物園で枝いっぱいに咲いていました。樹全体に白いベールをかぶったような感じになり見事です。説明板によれば、園芸品種で、「Jasminum sambac 'Grand Duk of Tuscany' 」、モクセイ科と記されていました。前掲のオオデマリはこのヤブデマリから作り出された園芸品種とのことです。写真は5月14日に撮影しました。
近くの茨城大学農学部の遊歩道で咲いていました。新緑の頃に白い半球状の花と緑の葉がとても美しい光景です。説明板によれば、ヤブデマリの栽培品種で、「Viburnum plicatum Thunb.var.plicatum」、スイカズラ科ガマズミ属落葉低木です。別名は「テマリバナ」とも言うすですが、まさに花序は手毬のようにも見えます。写真は5月5日に撮影しました。
つくば植物園のサバンナ温室で見かけました。鮮やかな紅色の花です。説明板によれば、オーストラリア西部・南部地域原産で、「Swainsona formosa」、マメ科の常緑低木です。初めて観ましたが、とても印象深い花です。写真は5月3日に撮影しました。
霞ヶ浦湖畔を散策していると、プーンと甘い香りがしてとても気持ち良くなりました。近くの木を見ると、写真のように枝いっぱいにクリーム色の房状の花を咲かせている木がありました。ニセアカシアの木です。枝に棘があることから、ハリエンジュとも言われるそうです。街路樹や公園で見かける木ですね。蜜蜂もこの花の蜜を集めてくれます。写真は5月17日に撮影しました。
霞ヶ浦湖畔の畑で見かけたエンドウの花です。マメ科独特の形をした白い花がとても美しく見えます。サヤになった実が見えますが、キヌサヤ等として若い実を頂くことも多くなりまsたが、実が大きくなるまで待って、エンドウ豆として収穫し、グリーンピースとか餡として食卓に上ります。中東から地中海沿岸地域が原産のようで、古代から食用として重用されている植物の一つです。最近の子供たちは、エンドウの花も実も見たことが無い・・と言う者が多いので、掲載してみました。写真は5月17日に撮影しました。
霞ヶ浦湖畔の麦畑は、実りの季節を迎えようとしていました。もうすぐ一面が黄金色の畑に変わり収穫となります。農業を志す若者が徐々に増えつつあると聞くとうれしい限りです。地産地消が生産者の顔が見えて安心して美味しく食べられるとのことで、首都圏辺りからわざわざ出かけて買いに来る人も多くなり、生産者が直接販売する農産物販売所が賑わっています。農業の原点に返って生甲斐を感じている農家の人を見ると、嬉しくなります。写真は5月16日に撮影しました。
つくば植物園で見かけました。初めて観た花です。葉は深く切れ込んでおり、先端が棘のようになっていますので、アザミに似ていますが、薊とは別の種で、花は写真のように独特のものです。説明板によれば、熱帯アフリカ西部原産で、「Acanthus montanus」、キツネノマゴ科と記されていました。常緑の小低木だそうです。写真は5月3日に撮影しました。
つくば植物園の熱帯資源温室で咲いていました。花は「サンタンカ」に似ていますが、サンタンカが常緑低木であるのに対してこの「ペンタス」は5弁の花を咲かせる多年草で、よく似ていることから「クササンタンカ」とも呼ばれるようです。小さな桃色の花弁の中心部が白色で、たくさん集まって散房花序を形成しています。説明板によれば、東熱帯アフリカ~アラビア半島南部に分布し、「Pentas lanceolata」、アカネ科と記されていました。写真は5月3日に撮影しました。
つくば植物園の林の中で咲いていました。時々木漏れ日が当たるような林間で見る、緑の葉と鮮やかな黄色の花は誠に美しいものです。説明板によれば、絶滅危惧IB類(EN)に指定され、「Calanthe sieboldi」、ラン科と記されていました。写真は5月14日に撮影しました。