鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『夏への扉』

2008-07-22 22:02:17 | Weblog
今年は、7月19日に梅雨明宣言があったものの、どうも空がまだ梅雨のようで、スカッと晴れないんですね。ワタシの住んでる処では・・・。
まだ、夏が安定しないカンジで・・・。
日差しは、いまひとつなものの、気温だけは、妙に高い・・・

西日本では、猛暑だとかで、ニュースで見ると36℃だとか・・・体温を越えた暑さってのも想像しただけで、気がヘンになりそうですが、ひと夏に何回かは、ありますね。

こんな猛暑の夏は、エアコンの効いた涼しいお部屋で、静かに息を潜めているしかありません・・・。

読書でもしましょうか?

どんな本がいいでしょう・・・。

そうだな・・・旱(ひでり)の村が舞台の『夜叉ケ池』・・・あれ・・・これ確か去年のブログで書いたっけ・・・。

夏か・・・そうですね・・・それじゃあね、『夏への扉』。
SFです・・・たしか、少女マンガ家の竹宮恵子さんが同じタイトルの作品があったような気がしますが、アメリカ小説家 A・ハインラインのSF小説の方・・・。

彼女に騙されたダニエルが、冷凍睡眠させられたまま、未来へタイムトラベルしちゃうお話。
眠り続けて、目が覚めたら、そこは、30年後の未来。
ダニエルは、再び、過去へ戻って、自分を陥れた2人に復讐を遂げる・・・。

冷凍睡眠・・・コールドスリープか・・・暑い夏には、いいかもしれない・・・。

この小説で、重要なポストを占めるのが、猫のピート(護民官ペトロニウス)。
ハヤカワ文庫の表紙の猫の後頭がすごく可愛い・・・。

この小説は、やはり夏にエアコンの無い部屋で、汗だくになりながら、一気に読んでしまった本です。
夏の猫は、気の毒だね・・・なんて言いながら・・・。

夏への扉か・・・。

なんだか、風が通りそうな扉だな・・・未来に続いているのか、あるいは、後悔だらけの過去へ繫がっているのか・・・。

暑い夏の日には、涼しいお部屋で、息を潜めて、『夏への扉』を再読いたしましょうか・・・。