鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『アマニタパンセリーナ:中島らも・著』~覚醒剤だけは許せない!

2009-08-09 21:00:03 | Weblog
曇りがち。夕刻から激しい雷雨。今日もエアコンは、不要だ。

この頃のNHKでのトップニュースは、某芸能人の麻薬関係のようで、トップに持ってくるほど、スゴイことなのかな・・・ワイド・ショーじゃないんだからさ・・・と思って見ている。

・・・でも、知名度のあるひとの犯罪だからな・・・。社会的に影響も大きいのでしょう。きっと・・・。

麻薬といっても、いろいろあるようで、急激に気分が高揚するアッパー型と、気分が落ち着くダウナー型とあるようで、覚醒剤(これは、LSDってことでいいのかな?)は、アッパー型らしい。

なんでも、太平洋戦争中に、特攻隊員に服用させるために、作られたものだというのだけれど。

普通の状態で、戦闘機に乗って、『カミカゼ・アタック(特攻)』なんて、やはり、できない・・・と私のような臆病者は、そう思う。

・・・で、気分の高揚するLSDを服用させて・・・ってことだそうです。
そのためのお薬・・・。
戦後、暫くは、普通の薬局でも入手することができたそうで・・・それが『ヒロポン』らしい。
たしか、あの『サザエさん』の初めの頃、波平さんが、疲れたといって、『ヒロポン』を打ってる場面があったような・・・???(ワタシ自身も読んだ事あるような気がする???)

そんなことを作家の故・中島らもさんが書いていらした。
『アマニタパンセリーナ』である。

この本、麻薬の本で、海外で、いろいろ麻薬を試された中島さんのエッセイ集なのだけれど。

覚醒剤の怖さは、普通の平凡な主婦でさえ、簡単に手に入ってしまうところにあるらしい。
本人に、覚醒剤を使ったという意識させないままに・・・。
『これで、疲れがとれる!』
なんて、栄養ドリンク的な感覚で、ホントに簡単に・・・。
疲れているひとが多すぎるのもしれないね。
特に、芸能界なんて、普通の会社員みたいに一応1日8時間勤務すれば、解放されるというものでもないらしくて、撮影とかが長引けば、深夜まで及ぶって事らしいし、緊張の糸を緩める暇もなく、秒刻みのスケジュールをこなさなきゃいけないみたいだしね・・・やっぱ疲れるよね・・・。

気分が高揚するから、一時的に疲れが、とれるような気がするけれど、根本的な解決じゃないから、あくまで一時的なものらしいし・・・。

中島らもさんは、麻薬は、本人が使いたいと思えば、容認できるけれども、自覚のないまま、中毒者にされてしまう覚醒剤だけは、許せないと本書の中で、書いていらっしゃる・・・。