鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

皇后さんのティアラ

2010-01-03 21:01:23 | Weblog
穏やかに晴れた一日。

元日のニュースのトップで、宮中祝賀の儀なる宮廷儀式の様子が放映されていて、皇族方は、元日からお仕事か・・・なんて、下世話な事を思ってしまった。

やんごとなき人々は、会社勤めのひととは、ちがって、月曜~金曜(稀に土曜とか日曜・祝祭日)に、きっちり時間通りに起きて、電車に乗って、通勤というお仕事とは、また別のお仕事?をされているから、一概には、言えないと思うけれども・・・。

友愛の首相から新年のご挨拶を受けられる皇后さん(本来なら、陛下とか、様とかの敬称でないといけないのかもしれないが、東京遷都する以前の京都御所では、・・・さん付けだったようなので、そう呼ばせていただく・・・)
・・・淡黄の天蚕(・・・だろうか?上質のシルク)のローブデコルテのドレス、銀色の髪に、燦然と輝くダイヤモンド・ティアラ。
かなり強固な作りのようで、装着の仕方によっては、アタマが痛くなるのではなかろうかとも思える。
イヤリングとネックレスも大粒のダイヤモンド。

これだけのお仕度にどのくらい時間が掛かるのか・・・。

ご成婚50周年ということだから、50年間毎年元日には、宮中祝賀の儀にお出ましになっていたわけで、これだけでも、大変なご苦労だろうな・・・と、元日から(・・・というよりは、休みの日)パジャマ姿で、一日中、たれぱんだ状態のワタクシなどは、そう思う。

・・・ああ、元日はイヤだ・・・。正月が来るのが、うっとおしい・・・。

在り得ない喩えだけれど、ワタシが皇后さんだったら、多分、11月の中頃から、そう思い始めて、鬱になるに違いない。

300年近く鎖国をして、さて、開国!ってことで、欧州のしきたりを取り入れて、列強に肩を並べようってことで、それ以来、公式行事には、ドレスに、燕尾服ってことだけれども、その時に、購入した皇室の宝飾品は、どれくらいあるんだろうか・・・とこれまた下世話な想像である。

国家の威信をかけて・・・ってことだから、下手は打てないだろうしなぁ・・・。
 
元日の皇后さんが、身に纏われたの宝飾品など拝見させていただいて、明治(昭憲皇太后)、大正(貞明皇后)、昭和(香淳皇太后)のお三人様の百数十年の歴史を観るような気がしてきた。
もちろん、今年の元日、皇后さんのティアラが、昭和か平成になってから製作されたものだとしても、日本の皇室(或いは、現・皇后)の特有の奥ゆかしさと優雅さが漂う品格のある宝飾品であることは、間違いないだろう。

宝飾品が、身を飾るヒトを選ぶのである。
他の誰が身につけても、あの気品は、纏えないだろうと思う。

・・・正月三が日間、パジャマですごした『たればんだ』には、語る資格なし・・・ってとこか・・・。