鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

新感線☆RX☆薔薇とサムライ⑤ファイナル~やはり娯楽は・・・

2010-04-22 21:04:53 | Weblog
昨日は、夏で、今日は冬・・・冷たい雨の暗い空。


日曜日から続いております『薔薇とサムライ』今夜がファイナルってことで。

どうも最近、演劇が面白くなくなっておりました(私的にですが・・・)。
私的に面白い演劇というのは、現実を忘れてさせてくれるほど、熱中できる作品を言います。

現在の自分と比較して見てしまうような作品は、最悪だし、中には、意味不明な・・・いや、深遠というべきか・・・理解できないものも嫌いだし、かといって、テレビのヴァラエティーの続きみたいな作品もゴメンこうむりたいし、演技のできない人気だけのタレントさんの出演する演劇も観たくない・・・。
テレビならチャンネルを変えればいいし、最悪、スイッチを切ってしまえばいいのだけれども、劇場だとそういう訳にはいかないので・・・。
最低でも4000円くらい払ってみているのだから、モトは、取りたいのである・・・。
つまり、現実を忘れたいから、演劇を観る訳で・・・。

そう言ったわがままな人間の要求を満たしてくれるのが、今のところ、劇団☆新感線なのです。

この先どうなるの・・・と先の展開が予想のつかない面白さ。
ハードロックバリバリで、思考を麻痺?させるサウンド。
特に、RXシリーズは、音楽色の強い舞台だし、きちんと字幕をつけてくださるので、意味不明ということも少ないので、助かっています(歌詞が聞き取れないってこともよくあるので)。

今回の薔薇トサムライは、大道具がほとんどなくて、船くらいでしたね。
あとは、映像・・・3Dというのだろうか、スピーディに、場面転換できるし、いちいちセット組まなくても、臨場感があるし、背景をリアルに再現できるし、今後の演劇の演出の主流になっていくのでしょう。たぶん・・・。
デジタル技術もココまできたか・・・。
以前は、モニターとか使っていたけれども、舞台全体を立体感のあるスクリーンにしてしまったのは、新しい試みですね。
その中でのリアルな役者さんたちの動き。
虚像と実像がすれ違うとき、不思議な世界が展開していくようです。

問題なのは、演出家さんの求めるヴィジュアルにどれだけ対応できるかという技術面だけでしょうから。
コスト的にも、一度作ってしまえば、いろいろなシーンで、使い廻しができて、経済的・・・なんだろうなと思います。

退屈でつまらない現実を一時的にでも忘れさせてくれる・・・それが、娯楽。

カネの使い途は、いろいろあれど、演劇に使って、よかったと観客に思わせる作品を作り手は、作る義務があるのではないかと思います。
芸術至上主義もリッパですが、訳のわからない個人主義的な芸術は、ワタシには、必要ありませんから・・・。