昨日(10月17日)は、夕方から、新橋演舞場へ『大和三銃士 虹の獅子たち』を観劇に。
豊臣家滅亡への落日の中、かつての銃士隊の織部(中村獅童さん)、万十郎(藤井隆さん)、嵐(濱田崇裕さん)は、燻ぶった日々を送っている。
そこへ、かつての銃士隊で、関ケ原の合戦で、戦死した親友の遺児・桃太郎(早乙女太一さん)が現れる。
宿敵・徳川家康を打つべし・・・。
その大義のために、豊臣秀頼が、成人した暁には、征夷大将軍職を譲ると書かれた家康の誓紙を探し当てるよう澱君の命が下ったのだか・・・。
いつみても・・・松竹さんの殺陣は、半端じゃない。
助走なしでも、とんぼが切れないと、松竹の役者には、なれないのだろうか・・・と思う位、舞台で、みせてくださる。
織部役の中村獅童さんは、芸達者。歌舞伎役者さんとしては、お顔が小さいような気がするけれど、マッチョな方ですね。
万十郎役の藤井隆さんは、不思議な色気があった・・・。こういう俳優さんだったのか・・・。
もともと上手な俳優さんなのだろう。
このふたりと片桐且元役の(榎木孝明さん)が、舞台を構築しているようだ。
嵐役の濱田崇裕さんは、天草四郎のようなコスチュームで、爽やかな清涼剤・・・。何故か、浦井健治さんと印象が、かぶってしまったのだけれど。
そして、桃太郎役の早乙女太一さんは、先月観た『真田十勇士』の猿飛佐助役の柳下大さんと印象が重なってしまっていた。
これは、私の個人的な印象なのだけれど・・・。
織部と幼馴染で、いまや豊臣の重臣・片桐且元は、織部のかつての妻・美苗(真琴つばささん)と再婚し、徳川家に内通している。それぞれの思いが、交錯していく・・・。
役者さんのお名前が、わからないのだけれど、豊臣秀頼を演じた俳優さんもよい味を出していた。お猿さんの着ぐるみを着て、可愛らしかったのだった。
アレクサンドル・デュマの『三銃士』を下敷きに、戦国の終焉と江戸幕府開闢期をクロスオーバーさせた齋藤雅文さんの脚本。
私は、齋藤雅文さんの作品が、好きだ。