鼎子堂(Teishi-Do)

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『闇金 ウシジマくんPart3』 

2016-09-23 05:25:35 | 演劇・映画

秋の長雨・・・。

昨日の秋分の日は、夕刻より、相方と県央のシネコンへ『闇金 ウシジマくんPart3』を鑑賞に。

公開初日の昨日、出演者の山田孝之さんをはじめ出演メンバーの舞台挨拶があったようで。

私達は、夕刻から上映の回だったけれど、座席が、ほぼ埋まっているのに驚いた(こんなに観客数が多いのは、公開期間が短い機動戦士ガンダム以来であった)。


トゴ(10日で5割)の利息で、命より大事なお金を貸すカウカウファイナンス。

5万円借りると、最初の利息2万5千円を差し引かれ、実際に手渡されるのは、2万5千円。
10日後には、5万円を返済しなければならない仕組み。
10日後、5万円返せればよいけれど、大抵は、返せない。
元金に利息が上乗せされ、信じられないくらいの利息が発生し、雪だるま式に増えていく。

Part3のお客さんは、フツーのサラリーマンの加茂(藤森慎吾さん)と、バイトに明け暮れる沢村(本郷奏多さん)。
加茂は、浮気の現場を押さえられ脅迫され、沢村は、現実の厳しい生活から、富を手にするための高額セミナー受講の為、カウカウファインスから、お金を借りることになる。


お金には、不思議なチカラがある。

豪華な住まい、車、食事、異性・・・。

お金があれば、なんでも手に入る・・・。
お金があれば、夢が叶う・・・。
お金があれば、幸せになれる・・・。

そんな幻想と錯覚を、ヒトは、お金に見出すし、実際に、お金がなければ、何もできない。

お金は、自分のキャパシティー以上、手にすると、金銭感覚を麻痺させる。
自分のキャパシティーにあった金銭感覚を、失くしてしまった人々。

お金そのものには、何の価値もない単なる紙切れ(お札の印刷技術やコインの鋳造技術は、それなりの価値はあるけれど)にすぎないのに、その紙切れに支配されてしまった人達が、お金儲けに夢中になり、果てには、命と引き換えにするほど、お金自体の価値を高めてしまうのは、やはりお金の持つ不思議なチカラなのかもしれない。

お金に、どんな価値を見出すかは、使う人次第。

今回の映画は、ウシジマくんこと山田孝之さんの出番がチョット少なかったし、加茂さんと沢村くんとの絡みもなくて、個別のエピソードの展開だったし、痛めつけ方もフツー。
物語全体が、薄い感じだった。

来るファイナルへ向けての前哨戦か・・・。


上映時間約2時間半。