初冬の雨・・・を思わせるような秋の雨。
最高気温10℃と少し・・・12月初旬頃の気温だと・・・天気予報番組で伝えられていました。
映画が、ハネて、相方とランチをしたとき、注文したメニューの油に当たったのか・・・???久しぶりに外出したので、急に血圧が低下したのか、食事の途中で、ものすごく気持ちが悪くなり、レストランのお手洗いの個室で、5分くらい、頭を低くしてうずくまっておりました。
メニューの半分以上を、相方に食してもらい、やはり近隣の森の中の美術館の駐車場で、暫く、横になって、気分が回復。
それで、早々の帰宅しましたが、流石に、21時過ぎには、お腹が空いてきたので、帰りに購入した冷凍ピザとビールを飲んだら、効きが早くて、スグ眠くなってしまい、グーグー眠ってしまいました。
明け方、気温が、10℃以下に下がってもそのまま寝ていまして、朝に、一度目覚めたのですが、咽喉が痛く、再び眠り、何度か目覚め、本格的に起きたのが、本日の18時で、20時間近く眠ってしまいました。
少し、具合が悪くなると、そのダメージが大きくて、体力も筋力も精神力?(←もともとない)も低下する一方だと思いました・・・。
さて。
前置きが随分、長くなりました。
昨日見た『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』。
私は、この物語を原作漫画で、読んだことはないのですが、主人公ルフィは、関わったヒトから信頼される天賦の才能をあたえられた人物として描かれています。
ルフィと関わったひとたちは、ルフィに助けられ、ルフィがピンチのときは、助けたい・・・と願わずにはいれない・・・と思わせる才能です。
ルフィは、これまでのいろいろな物語のスーパー主人公のように、けして万能ではないようです。
ルフィと宝探しをする仲間達も、個々の才能に秀でていますが、それも一部のみ。
弱点も欠点もあり、完璧ではありませんが、仲間達全てが集まれば、完璧な集団となるようです。
だれかひとりが、欠けても完全じゃないし、強さが弱さになり、弱さがまた強さにもなるのです。
舞台では、その役割分担が、物語を構築していく上で、良く出来上っていたと思います。
ルフィ役の市川猿之助さんだけが、目立つ舞台ではないのです。
ひとりの役者さんが、2役、3役をこなしていきます。
市川猿之助という役者さんは、決して、眉目秀麗な美男といえる部類の役者さんではないと思います。
立女形なら、坂東玉三郎さん、中村七之助さんという容姿に恵まれた役者さん達が、いますし、また血統でいえば、三代目・市川猿之助さんの御子息である市川中車(俳優・香川照之)さんがいらっしゃいます。
猿之助さんの『澤瀉屋』は、海老蔵さんとこの『成田屋』からみるとお弟子さんということで、梨園では、比較的新しいおうちだそうです。
けして恵まれた環境とは言い切れないなか・・・。
ワンピースのルフィとは、かけ離れたヴィジュアルでありながら、欠けたものを自分自身の中で補うのではなく、一緒に演じてくれる他の役者さんたちに、華を持たせる・・・そんな印象を受けました。
例えば、この舞台では、エース役の福士さんや、サンジ役の中村隼人さんが、大輪の華となりました。
私は、亀之助さん時代に演じられた『NINAGAWA・十二夜』の麻阿の役が大好きです。
矢羽模様のお腰元姿で、匍匐前進してしまう亀之助さん・・・。
そんな猿之助さんに、ルフィを重ねて見てしまいました。