鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』~水と炎と宙乗りの競演

2016-10-27 22:22:34 | 演劇・映画

乾いた晴天。夏日。


本日は、朝からシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』を観に、隣々市の高速道路インターチェンジに隣接するシネマコンプレックスへ。

8月に訪れた同シネコンのシネマ歌舞伎ですが、このときは、1日一回の1週間の上演。

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピースは、今日までは、上映回数が、1日3回。
明日から、午前中1回の上映しかないらしく、本日は、午前9時からの上映を見てから、ランチでもしましょうかね・・・ということで、ワタシの自宅と相方の自宅の丁度中間にある道の駅で、待ち合わせ。

まだ開場したばかりの朝の映画館に行くことになりました。

お約束のゴディバ・ミルクショコリキサーもしっかり購入。

早い時間帯だったので、お客さんもあまりいないのでは・・・と思っていたのですが、相方と私の他に、アラサーとおぼしき女性2名のお友達?が、2組、御老人の男性ひとり、女性ひとり。オバサンの2人連れ他、数名で、『・・・この時間帯って、案外ひとが多いんだな?』と思った次第。

それでも観客総数約10名・・・といった映写室でした。


少年漫画のワンピースを歌舞伎でやってしまおう・・・というかなり大胆な企画は、リニューアルされた新・歌舞伎座で、去年の今頃、華々しく幕をあけました。
↑訂正:歌舞伎座ではなく、新橋演舞場でした。ゴメンなさい。


主人公・麦わら帽子のルディ役に市川猿之助さん。

兄のエース役に福士誠治さん。

猿之助さんは、ルディの他、海賊の赤髪のシャンクス、女帝ハンコックの3役を演じます。

3階席まじかまで迫る宙乗りは、ぜひ劇場で観たいと思いました。

特筆すべきは、サンジとイナズマ役の二役を演じた市川隼人さん。
美しいヴィジュアルで、エース役を演じる福士さんと二大美形キャラ。

舞台上部から滝のように水を流す演出に、一際美しく大輪の華となりました。
殺陣の美しさもさることながら、歌舞伎伝統の見得もバッチリきまっていました。

対する炎を武器とするエース役の福士さん。

相対する歌舞伎役者さん達に一歩も引けを取らない白熱の演技。
舞台が歌舞伎ですから、圧倒的に不利なのですが、苦悩を背負ったエース役を、見事に演じ切りました。

このお二人をみるだけでも、歌舞伎座の高額チケット代のモトは、取れたのではないでしょうか。

他にも、妖艶なあでやかさの市川春猿さん(ナミ役)、知的な市川笑也さん(ニコ・ロビン役)の美しさも見所のひとつ。

いやはや、お美しいですね。

ワンピースのストーリーや歌舞伎を知らなくても、楽しめる作品にしあがっていたようで、来年2017年秋に新橋演舞場で、再演されるとのことです。