くもりがちでも、暖かな立冬。
お昼前、御墓参り。二十回目の母の月命日。
先週の2日は、父の三十三回忌だったのだけれど、来年の母の三回忌と一緒の法要ということになっている。
暖かいお日和で、昨日迄の晴天は、『秋晴れ』といい、立冬以降は、『小春日和』と呼ぶ・・・と気象情報では、伝えていた。
父が亡くなったときも、御寺には、桜が咲いていて、十月桜、別名は、冬桜。
染井吉野のようにわぁ~~~と咲いて、ぱぱっと散る・・・ということもく、ぽっちりと静かに咲いている・・・という感じで、春に咲く桜とは、その風情がまるで違う。
母の墓前に御線香を手向けて、暖かい初冬の日差しの中で、何を言うのでもなく・・・というよりは、愚痴ばかり言って、愚痴というよりは、やや悪態に近いもので、もう2年近くになるというのに、さっさと死んでしまって・・・そればかり言ってしまう。
随分と重いモノばかり、残してくれたおかげで、この2年近く、地獄のような日々だった・・・と繰言ばかり。
御墓は、大きなクヌギの木の下にあって、墓所内には、どんぐりが、落ちていて、御参りしていても、墓石や、私の頭にポトリ・・・と音を立てて、落ちてくる。
河川の断崖の上にある墓石からのぞむ川や両毛の山々が、まだ冬の訪れ前の穏やかな晩秋の日差しの中に浮かび上がり、空には、トンビが数羽、ゆうゆうと風に乗っていた。