くもりがちでも、まだまだ蒸し暑さ続く。
突然のにわか雨。
県央から東部を眺むると、竜巻のような雨柱が、数本。
うっすらと虹出現。
午前中、隣市・シネコンで、映画:SAND LAND を鑑賞。
かのドラゴン・ボール、ドクタースランプ・アラレちゃんなど、独特の作画で、長期連載で、人気を得ている鳥山明さんの原作をアニメーション化。
悪魔の王子・ベルゼブブと街の保安官・ラオ、王子の従者・シーフと3人で、水が枯れた砂漠のサンド・ランドで、新たなる水源を探して旅に出る冒険ファンタジー。
似たような作画で、作者の区別がつかない数多の作品のなかで、一目で、鳥山明とわかるキャラクター、マンガチックなのに、精密な機械や背景描写。
鳥山明は、超一流のクリエーターでもある。
物語は、お子様向けに仕上がっている(少年漫画?だし)けれども、物語の奥に隠されているキーワードは、かなり現代・資本主義のエグイ構造を暗示している。
世界的に、一部の富裕層のみが、独占する富と搾取される側の人間の構造図。
その構造に立ち向かうのは、悪い悪魔の王子・ベルゼブブと市民のために水を供給しようとする還暦の保安官・ラオ。
善悪が逆転する世の中は、まさに現代の社会の構造そのまま。
マスコミは、虚偽の報道で、国民を騙し、扇動する。国主の命令で。
何も知らされず、貧困にあえぐ国民に、追いうちを書けるように増税し、毒物まで、摂取させようとする今の国家とどこが違うのか・・・。
善悪逆転の世界を、コミカルで、明るく、楽しく描く・・・夏休みに相応しい作品。