穏やかな初冬の終末。
宵から時雨。
19日。『北斎展』を鑑賞したあと、市内のイタリアンで、ランチ。そのあと、夕刻より映画『室井慎次 生き続ける者』を鑑賞。
先月公開された『室井慎次 敗れざる者』の続編。
この物語は、テレビドラマ『踊る大走査線』から逸脱することのない・・・あくまでも、スピンオフなんだな・・・とラストを見て思った。
平成の踊る大走査線から、令和の踊る大走査線への中継的な作品なんだろうと思う(・・・というより、踊る大走査線で、落ち目のテレビ局の夢よ!もう一度?的というか、柳の下の何匹目かのドジョウに化けるかな?といった思惑が見え隠れするような・・・すみません。ひねくれた感想で)。
前編の敗れざる者の伏線の回収の仕方がが、雑・・・というか(もし続くのであれば、踊る大走査線へ引き継ぎます・・・って感じかも・・・)。
里子であるタカ兄ちゃんが、東大を目指し、警察官僚になるというヴィジョンと、かつての猟奇的殺人犯の娘・杏もなにかしら警察関係にかかわってくるだろうと予想されるものの・・・。
タカ兄ちゃん役の斎藤潤は、内向的な少年らしい初々しさは、今年の初めに上映された『カラオケ行こ!』でもみせた清潔感のあるピュアで柔らかな少年像が、一抹の清涼剤で、清々しい。
信念を貫けず、警察を退職した室井慎次の約束の果て・・・。
次につなげる要素を多数バラまいて、次に出る芽(目)は、どれなのか・・・。
テレビ離れが急速に進む現代で、果たして過去の作品の続編が花咲くか、志半ばで、枯れるのか・・・???
興行成績次第なんだろうな・・・と、他人の財布を勘定するような気分で見ていた。