終日穏やかな冬晴。風もなく・・・。
霜月(11月)は、冬支度。
冬に備える季節でもあるけれど、今年は(も)秋が、短くて、あっという間に、初冬の佇まい。
(↑平地でも紅葉始まる・11月19日撮影。ぽっかり浮かぶ有明の月)
過去に11月末日から12月1日にかけて、台風の影響で、夏日になった年があって、暖かい(というか暑い)一日で、暖かいのがこんなにうれしい事なのか・・・と思ったこともあった。それくらい、過去の11月末は、寒かったのだけれど、去年、今年は、11月になっても夏日は出現するし、近年は、季節が後ろ倒しになっていて、紅葉も、都心などでは12月半ばくらいまで見られる。
紅葉は秋ではなく、冬になりつつあるのかも?
極寒の2月に母と沖縄に行ったときも、現地のひとは、半袖で過ごしているようで、2月という季節を忘れて、帰宅すると真冬の寒さで、やはり北関東は寒い・・・と実感。
それでも、11月はまだ冬の入り口で、日中は、ポカポカな日溜り。
完全に冬じゃない最後の暖かさ・・・みたいな感じが好きだったし、初冬を思わせる灰色の空を眺めながら、ココアを飲む季節が好きだった。
そんな日溜りの中で、11月って・・・いい事がなかったな・・・という記憶を掘り起こしたりした。
小中学生のときは、文化祭があって、楽しかった。私は運動会は大嫌いだったけれど、文化祭は好きだった。
大人になって、11月に父が亡くなって、そのときの葬儀は、ものすごく大変で、葬式なんて二度とゴメンだ・・・と思った。
お通夜、葬儀、(11月ではないけれど)四十九日、初彼岸、初盆、そしてまた11月に、一周忌、三回忌、七回忌・・・と続く法事にウンザリした。私は、父とは、ある意味、縁が浅かったので、父の死に対しては、あまり思いいれが深くはないけれど。
母のときは、全く違っていたな・・・と思う。
考えても仕方のない過去のことばかり、考えてしまった。
夕食を食べて、身体が、ホカホカ温まり、うとうとと居眠りをしていたら、中学校のときから飼っていた犬の夢をみた。
暫くぶりに夢にみた。
私は旧居宅に居て、現住居の雷都に帰るから、最後に、犬に、ゴハン(なんだか、餌と書くのにしのびない)をあげる・・・という夢だった。
犬は、10年くらい生きた・・・。
目覚めて・・・そう。もう居ない・・・と思うと、とても悲しくなった。
・・・もう、母も猫も・・・そして犬もいない。
私は、本当にひとりぼっちになったのだな・・・とひとりしんみり目が覚めた・・・。