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映画:ミセス・ハリス、パリへ行く

2022-12-02 22:52:22 | 演劇・映画

晴れ間見えるも曇りがちで、風の冷たい週末。

朝から、県央へ映画:ミセス・ハリス、パリへ行く を鑑賞。

1950年代のイギリス。

第二次世界大戦に出征した夫の帰還を待ちわびる還暦まじかのエイダの元に送られてきたのは、戦死の通知。

3軒の家をの持ちの家政婦をしながら、真面目に生きて来たのに、雇い主の金持ちには、バカにされ・・・。

或る日、雇い主の家で、クリスチャン・ディオールのドレスをみたエイダは、ドレスの美しさに魅せられ、更に節約を続け、ディオール・パリ本店に、ドレスを買いに出かけるも・・・。

オートクチュール1点モノ・・・招待状がないと入店すらできないディオールの店舗。

支配人につまみ出されようとするけれど、どっこい・・・イギリス女は負けちゃいない。

『ロンドンの家政婦さんが、ディオールを買いに来たんだってよ・・・』と従業員から、好奇の目で見られる中、正直で、常に心正しく、優しいエイダに、心惹かれ、ディオールのトップ・モデル、会計士、警備員、お針子、顧客の貴族など、エイダに、ドレスが買えるよう、一致団結するものの・・・。

 

1950年代のヨーロッパ。

戦後の混乱後のロンドンとパリ。

質素な家政婦さんだけれど、あくまでも淑女。

あの時代のカッチリとしたスーツ、ツィード、コート、帽子・・・。

小花プリントの綿ブロードのブラウスやスカート。

パステルカラーのカーディガン。

そして、お決まりのあのクリスチャン・ディオールのスーツ、ドレスのライン。

シャネルが、女性をコルセットから解放したあとの・・・優雅なパターンのディオール。スーツにアジア風の帽子、絞ったウエスト。

そんなディオールのデザインしたドレスが、次々と登場して、それだけでも見ていて楽しい。

 

普段使いの日用品、ティーカップ、家具・・・年月を経てアンティークになりつつある小道具類、そして、壁紙のデザインなども、50年代を懐かしむノスタルジックな雰囲気。

 

正直で真面目な人間には、必ず幸福が訪れる・・・荒んだ現代でも、ちょっとは、信じたくなる・・・私は、こういう映画は、好きです。

 

原作は、ポール・ギャリコ。

猫語の教科書の原作者さんだったと思うんだけど。

 

 



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