昼前から、雨。降ったり止んだり・・・。
昨日が、暑かったせいか、少しヒンヤリした感じで・・・。
半世紀近く、不眠症に悩んでいた母が、服用していた『加味逍遙散』。
めまい、頭痛、不眠、抑うつ、不安・・・など、精神不安などに、効能があるようで、母が亡くなってから、不安になったり、胸が、締め付けられるような?そんな症状が出るようになったので、母の飲み残し分を、就寝前に服用している。
虚証で、気血のめぐりの悪い私にも、効くような気がする。
漢方などの生薬類は、証が合えば、効果がある。
コレ迄、漢方薬は、私自身には、効かないような気がしていたけれど、麻黄附子細辛こ湯、人参湯などは、よく効いた。
『逍遥』なんて漢字が、入っていると、文豪・坪内逍遥を思い出すけれど、『逍遥』は、もともと、そぞろ歩くとか、歩き回る・・・などの意味だそうで、漢方薬の『加味逍遙散』の逍遥は、気分が、彷徨(さまよ)い歩く・・・落ち着かない、不安定・・・なんて、ところからついたようで、精神不安の状態に使う薬そのものというか、なかなか、文学的な薬名のように思う。
作家でも、二葉亭四迷は、『くたばってしまえ!』から取ったというし、坂口安吾の『安吾』は、『暗愚』から、江戸川乱歩は、米国のエドガー・アラン・ポーを、漢字にしたものだし、ペン・ネームもいろいろあるようで。
さて、今夜も、居室6畳を逍遥しながら、加味逍遙散でも服用して、とにかく、眠ろう・・・。