梔子・くちなし・Gaｒdenia

くもりがち。蒸し暑さ復活。

この時期になると庭の梔子（くちなし）が、芳香を放つ。
たっぷりと湿気を含んだ空気の中を、甘く、気怠く、濃厚に香る花だと思う。
ずっと近くで、嗅いでいると、眩暈がしそうな・・・そんな密度の高い香り。
一輪だけ、単独で咲いていても、その香りをアピールしている。

この梔子の香りのする（・・・らしい）香水が、シャネルのGardenia
あいにく、私は、この香水の香りは、嗅いだ事がない。
梅雨どきの満員電車で、この香りを纏うには、随分と勇気のいることじゃないかとさえ、思えるくらい、重い香りのような気がしている（愛用していらっしゃる方、ごめんなさい）。

今年の2月13日のブログでも書いたのだけれど、かの『世界香水ガイド☆１４３７』の評価では、☆ひとつ。
『ガーデニア』にあらず・・・と厳しい一言（以下、引用）。

『シャネルのフレグランスは、全体的に好ましいものばかりなので、神々の嫉妬をかうおそれがあった。しかし、このガーデニアが災難を防いでくれるはずだ。何故なら、全くもって不快な香りで、騒々しい空港のトイレの花のような香りだからだ。』

・・・凄く・・・辛辣。
でも、言いえて妙だな・・・。
梔子（ガーデニア）＝トイレを連想させる。
そういえば、会社のお手洗いにも、飾ってあったし。
トイレの芳香剤としても、負けない力強さのある香りだしね・・・。

梔子の咲く季節。
梅雨もそろそろ終盤か・・・。