氷点下の朝。
前回は、車の『暖気』という真冬の朝の必須準備を、すっかり忘れ、フロントに霜が降りたまま、走行するという愚行。
なので、今回は、10分程、暖気して、フロントとリアの凍結を解消してから、でかけました。
(会社員の頃は、毎日の日課でしたのに・・・)
・・・そして、早朝から、隣隣市・シネマコンプレックスにて、『劇場版 呪術廻戦』を鑑賞。
昨年の大ヒット『鬼滅の刃』の次に来るアニメと専らの噂でしたので。
古典・歴史上の呪術を主軸に、新しい物語を構築していて、なかなかに興味深い作品でした。
序盤・・・この物語の主人公である乙骨憂太が、かの名作・新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジを彷彿とさせる感じで、声優さんが同じ方でしたかね。
同級生から執拗な嫌がらせを受け、憂太に憑りついていた里香が、同級生達に瀕死の重傷を負わせたことから、東京都立呪術高等専門学校に入学させられることになって、里香の呪いを解くために呪術師になることを決意する・・・というストーリーです。
最近、多いですかね?
こういう精神世界の具象化???がテーマの作品。
たぶん・・・そういう世界にシフトしてきているんでしょう。
そういう世界・・・目に見えない世界、一見、ファンタジーのようでありながら、たぶん、その世界を感じるようになって来た若い世代の人たちが、増えてきているのでしょう。
三次元の物質現象世界では、説明できないような・・・。
10年前には、理解できないひとの方が、大多数で、アタリもしなかった(であろう)世界観が、目に見えるものしか信じられない旧人類(私も含めて)とは、違った新しい人達が。
今から、十数年前には、京極夏彦、夢枕獏、今市子なんかが、描いた世界などが、ベースに来ているようで。
モチーフになっている『百鬼夜行』は、かの福永武彦なども執筆しているし、日本三大怨霊の菅原道真など伏線にあるようで、平将門、後醍醐天皇といった歴史上の人物のエピソードなどもあるのかも???しれません。
或る程度、これらの闇の日本史の知識があれば、楽しめる作品なのかもしれません。
(多分)日本で、一番?か二番かの哲学者(・・・そのへんは、変動があると思うのだけれど)であろうと思われる内田樹が、
『呪いは祝い』と言っていたし、同じくミステリー作家の京極夏彦も、同じことを書いていたから、『呪(しゅ)』と『祝(しゅく)』の根本は、同じも・・・という概念から、逸れずに、物語が展開していけばいいなぁ・・・と思っている(既に、16巻+0巻が既刊となっているそうで、詳しくは、わからなのですけれど。
私は、こういう伝奇作品って、かなり好きな部類なので、続編があれば見たいと思っています。
たぶん、あるでしょうねぇ・・・公開当日深夜0時に、最速上映するくらいだから・・・。