昨日の台風一過の晴天も一時的なようで、本日は、どんよりなくもりぞら。夜が明けたのに、目も覚めず、午前中の遅い時間まで眠ってしまいました。
断眠することなく、8時間・・・。
・・・と言う訳で、昨日のお出かけは、お勤めしていた頃の出勤時刻よりも、早い午前7時。
少し前の6時半頃、市内の西側の河川付近に大雨による避難勧告の緊急速報がスマホへ。
台風も通過中ですし、幹線道路付近に集まっている工業団地にお勤めの方々の通勤ラッシュにもかかるか、かからないか・・・くらいの時間帯でしたし、緊急警報も出ているようなので、早めに自宅を出ました。
隣市のシネマ・コンプレックスの手前にある道の駅で、相方と待ち合わせをしました。
月曜日のアサイチの上映。
演目:シネマ歌舞伎・・・とあって、観客の平均年齢は・・・わりと高め・・・というか、相当高め。
仲良し?のオバサン(・・・オバァさん?・・・この小さな『ァ』が、入るか、入らないかの微妙な年齢)の3人組。
上映時間が長いので、休憩時間は、アハハ・・・と楽しそう。
シルバー・カップルは、ご夫婦でしょうかね?駐車場でお見かけしました。
まだ、30歳に満たなさそうな女性。歌舞伎ファンには、若いひとも多いからな・・・。
そんな感じで、10数名程でした。
四代目市川猿之助襲名公演(2012年)の映画化。二代目市川猿翁さんの演出。
甥御さんの市川亀治郎さんが、四代目を襲名されましたが、猿翁さんの実子で、俳優の香川照之さんが、歌舞伎役者の九代目市川中車襲名(息子さんも子代目市川團子を襲名)で、トリプル襲名披露の話題になった作品でした。
・・・香川照之さんは、自分の子供の五代目猿之助襲名の布石のための歌舞伎界入り・・・だったのではないかと思いますが、現在の澤瀉屋さんの実情は、かなり厳しそうです。
先週でしたか・・・やはりスーパー歌舞伎・ワンピースⅡでの事故で、年内復帰が難しくなった四代目猿之助さん。
市川右團治さんの離脱?
実子と甥のチカラ関係。
そんなお家の現状の片鱗が見え隠れ襲名口上とカーテンコールの映像。
同公演で、お父さんと同時に襲名披露した市川團子くんももう小学校の高学年くらいでしょうかね?
これから、大変そうですが、とにかく、血統も大事だれど、芸は、地味な精進の繰り返し・・・。
いろいろと複雑ですからね。伝統芸のお家は・・・。
作品は、あの哲学者の梅原猛の脚本。
古代日本史によせる思いの強い方だったかと思います。
日嗣の御子である双子の兄の陰謀に加担しなかったため、誤って兄を殺害してしまったヤマトタケル。
父帝から、疎まれ、大和朝廷に刃向う地方の豪族の征伐に奔走する日々の中で、橘姉妹との恋情、冒険譚、神話の世界が、壮大な舞台となって、観客をひきつけます。
特筆すべきは、やはり衣装と服や髪を飾る装飾品。キラキラ、ユラユラがいっぱい。
ひとつの布だけで、一着作れそうなのに、数十枚合わせていたり、もう、衣装を見るだけでも、映画代のモトが取れそう(特別興業なんで、3100円でした。前売りムビチケは1800円なので、前売がお得)。
何と言っても、市川一門の女形は、凄いぞ。
当代一、稀代の女形の坂東玉三郎さんだって、声は、どうしても作った女声なのだけれど、市川笑也さん、市川春猿さんは、声も女性(にょしょう)だ~~~。
女形の層が厚い・・・というか。
最後は、鳥をイメージした煌びやかな衣装での宙乗り。
途中休憩2回。襲名披露口上、カーテンコール場面を含め220分の上映(長いぞ~~~)。