さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪12月23日も慌しく過ぎました…

2005年12月24日 18時13分53秒 | さくら的非日常の日々
           二頭立てのトナカイの橇、Gets!
     この橇にのって、末広さんが、増本さんが、松井さんが、
      杉岡さんが、南村さんが、吉原さんが、池下さんが、
         古賀さんが、久美子さんが、亜紀さんが!
     みんなみんな、一緒に、還ってきてくれるぅ~!!!

雪の翌日の冬日和。午前10時の近鉄電車で大阪へ。
間質性肺炎 好酸球性肺炎を病み、余命4~6年の宣告を受けたK氏宅のお見舞いに…
…ったく! 誰が、何の権利があって、余命告知をするか。
いつものように、簡単にデータ結果を告げるDrに、心中深く、厳しく毒づく。

一流企業の部長職を努めておられたK氏は、あっという間に酸素ボンベを着け、「しんどいですわ」と、いかにも辛そうにのたまう。
傍らで奥様が「”もう、今年限り…”とか”来年はないかも…”とか言うんですよ」と心配そうにおっしゃる。

告知をなされたDrは、ご自分の不用意な発言が患者と家族の日々の生活を、どれほど損なうか、つまり、いま医学界で盛んに取りざたされているQOL(患者の暮らしの質)をいかに低下させるか、について深く思いを致されたことがおありだろうか?

Drよ。あなたに、患者のQOLを破壊する権利など、ありはしないのだ!

K氏ご夫妻に、私は言った。
「OK、OK! 大丈夫ですよ。あなたより重くても元気に余命告知を撥ね返して海外旅行に行ってこられた病友がおられますよ。がん患者にして腎透析の患者さんも、娘さんに会いにアメリカに行かれましたよ」
「たとえば旅に、行って死ぬ体なら、行かなくてもいずれ近いうちに死ぬんですよ!」と断言をした。
ほんとうに、そうなのだから。

K氏は、私と一緒に昼食の席についておられる間、3回ほど痰を出したほかは一度も咳き込むことなく食愛を終え、奥様は「あら、不思議!」とおっしゃった。

その日、私がその場に居たからではない。
つまりは、K氏の心が変わったのだ。

心を変えれば体が変わる。
心を変えたいならば、言葉を変えればいい。
きっと良くなる、必ず良くなる!
ご一緒に、

…と言いかけたところに、親友の香代子さんから携帯にTELが入った。
「いま、どこ? コーナンで汽車ぽっぽとトナカイさんのバーゲン始まってるよ!9800円が2500円」
「分かった。いま大阪だから、息子たちに買いに行ってもらうわ」

孫のおもちゃを買う話だと思っておられたK氏ご夫妻と「あはは~、あはは~」、笑ってお別れを。
福井敏雄夫人はお留守で、お目もじ叶わず。

かくして、冒頭(写真)の二頭立てトナカイさんの橇をGets!
そう、来年の鎮魂・安寧のために…

       
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪ 津軽の雪 こな雪、つぶ雪... | トップ | ♪12月24日は、ゆきちゃん... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

さくら的非日常の日々」カテゴリの最新記事