♪逝きし人の 所縁（ゆかり）の日傘に 桜花らんまん

４月１１日（金）晴

朝夕は冷え込むけれど、日中の穏やかな暖かさはまるで、初夏！
…なので、今年初めて秘蔵の日傘を差して、集会所に出向く。

逝友のスギモトさんが、末期の乳がんから奇跡的にお元気になられ、そのことを喜ばれた妹さんにお願いして、金つなぎのお仲間と一緒に描いていただいたものだ。

黒い日傘の内側に、らんまんの桜花が、淡いさくら色、白、金色で品よく豪華に描かれている。

私とて、【余命半年】から戻ったころは、この緩やかな長い坂道を、途中で２度も３度も他家の石垣に身を預けて小休止しなければ集会所に行きつけなかったのだ。

スギモトさんはいま、あの世で病友がたに、この世で会得された西野流呼吸法を広めておられるかしら。
きっと、愉しそうに、確信をもって！


　　　　　　　　　

友人のナガオさんからメールで、「きょうはカラオケですよ、きませんか」とお誘いをいただき、午後２時近くに集会所に行く。

長らくご無沙汰している間に、新入会員さんが増え、とりわけお歌の上手な男性がたが一挙に４人♪
古参の谷口会長、大成氏ともども、ほんとうにお上手で聴き惚れてしまう♪


　　　　　　　　　

ご近所の後藤氏は、ハーモニカもお上手で「さくら変奏曲」を見事に演奏され、皆で１番を合唱した。

朝日カルチャーセンターで習得なされたそうだ。


　　　　　　　　　

お手洗いに立った折りに、新年度の自治会役員さんが、ロッカーの供品を整理しておられた。
「お一人で、大変ですね！　有難うございますぅ！！」

ご近所の瀧井さんが、今年、副会長に次ぐ総務のお役を引き受けてくださっているという。
短い時間にロッカーの中が整然と片づけられていくのを見ながら、「ごめんなさいね、私たちはカラオケ教室で、楽しませていただいて！」、「いえ。　私たちこそお騒がせしています」

「私の主人も会長を務めさせていただいたんですよ。　私は班長や組長などの端役しかさせていただかなかったけれど…」、さくらはなぜか瀧井さんに申し訳なくて、言わずもがなのことを言ったりしたのだった。


　　　　　　　　　

「あら、お久しぶりですぅ」
公民館活動で何かとお世話になった佐藤さんは、自治会の顧問を務めてくださっている。

佐藤さんといい、瀧井さんといい、こんなに素敵な笑顔で地域のボランティアをしてくださるのね♪

男性がたも、黙々と取り組んでおられる。
さくらは目礼をして、カラオケ教室に戻ったのだった。