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9月26日(日) 雨
長男一家と秋のお彼岸詣り。
鳥羽の西念寺さんは、鳥羽藩主・内藤忠政をはじめ内藤家三代を祀る山寺で、寺域には、ノーベル賞の江崎玲於奈さんのご実家の墓所があり、当家の本家に当たる鳥羽の大庄屋・廣野藤右衛門さん一族のお墓、鳥羽水族館の中村幸昭初代館長のご実家、松阪高齢者生協の真柄専務のご実家などの墓所もある。
石段の総数は約100段あまり。 朝から雨とあって、足を滑らせはせぬかと、長男が後からついて来てくれる。
「ごめん、先に行ってくれない? 自分のペースで歩きたいから」、有難くも申し訳なくも、80歳の足元は全集中しないと、運びが覚束ないのだ。
息を切らせて、一段ずつ慎重に登った。
悔しいけれど、もはや5年前の私ではないことを、自覚させられた。
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鳥羽の墓参を終え、ロードサイドのくら寿司でランチ。
鳥羽には「漣」の大えびフライ、「大阪屋」の海鮮など、新鮮・美味が多いけれど、子どもたちはもはや飽きたのか、回転ずし目指して一路走る。
さくらは今や、車で運ばれてお勘定を済ませるヒトなのだ。
インスリン投与の糖尿病患者なので、まずは4皿。 次いでうなぎ、塩カルビをそれぞれシャリハーフで。 いずれも、粗食に慣れた口には美味・満足♪
とりわけ、うなぎ、塩カルビは他店を凌駕する味わいで。(あくまでも個人的嗜好だけれど)
ただし、あおさのお味噌汁は、「看板に偽りあり」の代物でがっかり。
他店の、大椀にいっぱいのあおさ汁をいただいたことがあり、楽しみに蓋を開けて、薄揚げと三つ葉、青いわかめに「えっ? あおさは?」
申し訳程度入ってはいたけれど、これでは「あおさの味噌汁」とは言えない。(きっぱり)!
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松阪の清光寺さんには、ご先祖さまの墓所とその後ろの亡夫のお墓がお世話になっている。
彼岸会を過ぎて、雨のせいもあり境内には人氣もなく、家族5人で般若心経を唱誦する。 もっとも声を出すのはさくらのみで、4人は心の中で唱誦しているらしい。
唱え終えたら長孫が、「ばぁばさん、少し抜かしたんじゃない?」、妹も「私も、なんか違和感を感じたよ」と教えてくれた。
「あ、得阿耨多羅三藐三菩提(とくあーのくたーらさんみゃくさんぼだい)、故知 般若波羅蜜多(こーち はんにゃはーらみった) のところやね?」、「そう、そう」。
慕っていた母方の祖父母の命日には、ひそかに般若心経を唱えているそうで、「素晴らしい! 次からは、ばぁばがあなたの後について唱誦するから、よろしくね!」、「だめ、ムリムリ~」
最後に、実家の森家の墓所に詣でて、今日の墓参を終えた。
人生の残照は、こんな形で思い知らされる。
明日からは、心して生きましょう。
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墓参の恒例は、途中の「へんば餅」での休憩だけれど、コロナ禍の今は持ち帰りのみの営業だ。
お手洗いを借りたら、壁に「フタを開けたまま水を流すとコロナウイルス等が空気中に飛散し感染する危険性が高まります」とある。
「まさか!」。
馬鹿らしくて、論評する氣にもなれないけれど、さくらは自分が使ったペーパーなどがきちんと流れて行くかどうか、確認してから蓋を閉めた。
車中でいただくへんば餅は、いつものように美味しかったけれど。
今日も、一日ありがとうございます。
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