宝塚のどなたかの広大なお屋敷を改装し、こじゃれた昼席がいただけるとあって、「がんこ邸」は超満員。
5組の先客がおられたけれど、「いいわ、待ちましょう!」
高校時代、三重の田舎から演し物が変わる度に、3時間もかけて宝塚に通っていた佳子さんたちは、「近くの劇場で観た特別公演でファンになったのよ」と。
「えっ、そのころの私は、巨人軍に入った長嶋選手や同学の本屋敷選手らの話題に興じ、その1年後にはのちに夫になる明るく晴れやかな青年(少し董の立った…)、彼に恋をし…」
尽きない話題の合間にお席に案内され、「あらら、あれは桜!」
目の前の池のほとりに、淡いさくら色のまぎれもない桜が。
教養のある佳子さんが、「あら、返り花? 緋寒桜かしら?」
優雅に呟くのに、さくらは、「桜! 桜だよ、あれは!」と、お行儀のよろしくないこと!
金つなぎの死生観を問いかける桜花に、「凛然と生き、泰然と逝きますとも!」
覚悟を新たにする。
5組の先客がおられたけれど、「いいわ、待ちましょう!」
高校時代、三重の田舎から演し物が変わる度に、3時間もかけて宝塚に通っていた佳子さんたちは、「近くの劇場で観た特別公演でファンになったのよ」と。
「えっ、そのころの私は、巨人軍に入った長嶋選手や同学の本屋敷選手らの話題に興じ、その1年後にはのちに夫になる明るく晴れやかな青年(少し董の立った…)、彼に恋をし…」
尽きない話題の合間にお席に案内され、「あらら、あれは桜!」
目の前の池のほとりに、淡いさくら色のまぎれもない桜が。
教養のある佳子さんが、「あら、返り花? 緋寒桜かしら?」
優雅に呟くのに、さくらは、「桜! 桜だよ、あれは!」と、お行儀のよろしくないこと!
金つなぎの死生観を問いかける桜花に、「凛然と生き、泰然と逝きますとも!」
覚悟を新たにする。
意外な場所での桜、綺麗だったでしょう?
冬桜、寒桜、初雪桜、大寒桜、緋寒桜、啓翁桜、立春寒桜、琉球寒緋桜、白雪…
冬に咲く桜も、案外多いんですね。
でも、やはり冬の桜の意外性こそが、私たちをわくわくさせる…
お店の、桜の見える場所に、案内された不思議…
そんなことにもわくわくするんですぅ。