2月12日(金) 曇のち晴
茨木の銀士朗から、「ばーちゃん、ありがとうございます。 志望校に受かりました!」と、弾んだ声で連絡があった。
小学生時代は福岡で暮らし、学業と空手を両立させ、文武両道の子であった銀士朗は、小学生であるから勉強が出来るといっても多寡は知れていたけれど、空手では、『第4回 九州空手道新人戦大会 小学5年生初級の部』で、「優勝:廣野銀士朗(白蓮会館)」を獲得し、「塾なんか行かなくて良いから、毎日の柔軟体操を欠かすな」と教えた父親・廣野寿木を、いたく喜ばせた。
その後、父親の転勤で茨木の中学校に転校した彼は、「福岡と違って、大阪の子は、皆が先生にタメ口をきくんんや。 アカンよね?」などと、周囲への違和感を洩らしていたが、高校に進んでからは、どこかでボタンをかけちがったらしく、遅刻の常習のほか、学生服のボタンをはずす、授業中に眠る…など、彼なりの無頼を尽くしてみせた。
親にも反抗するので、高2の夏休みには2週間ほど名張に預かった。
「…ほかのヤツらも授業中に寝てるのに、オレだけ名指しで怒られるんや。 やってられんわ」、「先生に目ェ付けられてるから、ナニしても怒られる…」と言い、サッカーの深夜番組や高校野球の実況などを見放題して、帰って行った。
日々の勉強時間は短かったけれどとても集中力があったし、性格は根が真面目で朗らか、空手道に躾けられたおかげで、長幼の序をわきまえ敬語が使えて、笑顔が清々しいので、安心して茨木に見送った。
そんな銀士朗が変わったのは、部活にアイデンティティを見つけてからだと思う。
軽音楽部でリードギターを担当し、家族でLIVEを聞きに行ったら、「銀ちゃ~ん、かっこいいー!」と女子の大歓声の中で、かっこ良く演奏していたって。
やっと、自分の居場所で等身大の自分に向き合えた彼は、受験勉強に気合を入れ出した。
両親に「後悔したくないから!」と言い、お盆もお彼岸参りも日帰りで済ませ、とうとう今年のお正月には名張に帰らなかった。
今年に入って、彼が「盲腸炎で入院している」と知ったのは、LINEに流れた短信からだ。
所用で大阪に向かう車中で知り、夕方に時間を作って病院に見舞った。
「おー、銀士朗~♪」と、ハグしていたら、ナースに見つかり、「お綺麗な、おばあさま!」と言っていただき、慌てて入る穴を探しましたよ。
センター試験まで1か月足らず。
「この時期の入院でよかったね」
見舞ったときは入浴中とのことで、無人のベッドには、参考書や問題集が無造作に広げられ、受験生の気合が伝わってきた。
◆
見出しを【 Vol,2】にしたのは、【 Vol,1】があったわけで、一昨年の秋に早々と志望校合格を勝ち取った長孫の薫美のくだりがあったからで…
まことに私的なことで、内心忸怩たる思いもありながら、うれしかったことはいつまでも色褪せないものだから、転載して喜んでいる。
♪内々のことで恐縮ですが、 喜びごとがありましたもので…
2014年09月21日 23時58分53秒 | さくら的非日常の日々
9月21日(日)晴
先週は、朝夕冷え込んでいたのに、今日のこの暑さはいったい…
午前9時過ぎに、秋のお彼岸詣でに鳥羽と松阪の墓所を目指す。
次男は先週墓参を済ませているので、今日は長男一家との5人旅だ。
ところで。
まことに内々のことで恐縮なのだけれど、長孫のゆきみが念願の大学に合格が決まったものだから、昨夜は友人や親族からお祝いの連絡が相次ぎ、電話の応対に追われていた。
おめでとう、おめでとう♪
人生の春が、いよいよ始まるね。
脚下照顧、この言葉をゆきには贈ってあげよう。
◆
朝、墓参に向かう前にゆきみが墓前に座し、長く念じていた。
「
ご先祖さまのご加護のおかげだよ。 もちろん、あなたも高校の3年間を頑張ってきたけれどね♪」。 さくらもいつになく、しみじみ…
◆
鳥羽の西念寺さんの墓所で、般若心経を誦読にかかる前、「…広野家先祖代々、森家先祖代々、江谷家先祖代々、塚口家先祖代々の菩提追善供養の御為に、広野薫美の大願成就御礼に代えて、」と唱えたら、後ろに控えた長男一家全員が「ふっ」と笑った。
ナニをご大層な…、ということであったのだろう。
でも、ね。
「ご先祖さまには、お願いをするもんじゃないの。 お礼を申し上げるものなんですぅ」
ゆきみに話しかけて、分かれば良し分からずとも良し。
家の宗教に、日々お礼を申し上げるさくらの生き方は、ほんとうに、心の満足を与えていただける。
だから毎日、「ありがとうございます、ありがとうございます!」
難有り、有難し!
たとえようもない、人生の難儀に見舞われたからこそ分かる、真の有難さ。
難有り、有難し!
ほんとうに、ありがとうございます。
◆
「ご先祖さまには、お願いをするもんじゃないの。 お礼を申し上げるものなんですぅ」と常々言っているのに、ジェットコースターのような高校生活を送った銀士朗の場合は、松阪と鳥羽の墓所で覚えず「廣野銀士朗の大願成就を果たさせていただきたく…」とお願いをしてしまった。
「社会学部に受かったんや!」、「良かったねぇ。 新聞記者になりいや♪」
ついつい、わが田に水を引く。
いけませんよ、おばぁちゃん!!
茨木の銀士朗から、「ばーちゃん、ありがとうございます。 志望校に受かりました!」と、弾んだ声で連絡があった。
小学生時代は福岡で暮らし、学業と空手を両立させ、文武両道の子であった銀士朗は、小学生であるから勉強が出来るといっても多寡は知れていたけれど、空手では、『第4回 九州空手道新人戦大会 小学5年生初級の部』で、「優勝:廣野銀士朗(白蓮会館)」を獲得し、「塾なんか行かなくて良いから、毎日の柔軟体操を欠かすな」と教えた父親・廣野寿木を、いたく喜ばせた。
その後、父親の転勤で茨木の中学校に転校した彼は、「福岡と違って、大阪の子は、皆が先生にタメ口をきくんんや。 アカンよね?」などと、周囲への違和感を洩らしていたが、高校に進んでからは、どこかでボタンをかけちがったらしく、遅刻の常習のほか、学生服のボタンをはずす、授業中に眠る…など、彼なりの無頼を尽くしてみせた。
親にも反抗するので、高2の夏休みには2週間ほど名張に預かった。
「…ほかのヤツらも授業中に寝てるのに、オレだけ名指しで怒られるんや。 やってられんわ」、「先生に目ェ付けられてるから、ナニしても怒られる…」と言い、サッカーの深夜番組や高校野球の実況などを見放題して、帰って行った。
日々の勉強時間は短かったけれどとても集中力があったし、性格は根が真面目で朗らか、空手道に躾けられたおかげで、長幼の序をわきまえ敬語が使えて、笑顔が清々しいので、安心して茨木に見送った。
そんな銀士朗が変わったのは、部活にアイデンティティを見つけてからだと思う。
軽音楽部でリードギターを担当し、家族でLIVEを聞きに行ったら、「銀ちゃ~ん、かっこいいー!」と女子の大歓声の中で、かっこ良く演奏していたって。
やっと、自分の居場所で等身大の自分に向き合えた彼は、受験勉強に気合を入れ出した。
両親に「後悔したくないから!」と言い、お盆もお彼岸参りも日帰りで済ませ、とうとう今年のお正月には名張に帰らなかった。
今年に入って、彼が「盲腸炎で入院している」と知ったのは、LINEに流れた短信からだ。
所用で大阪に向かう車中で知り、夕方に時間を作って病院に見舞った。
「おー、銀士朗~♪」と、ハグしていたら、ナースに見つかり、「お綺麗な、おばあさま!」と言っていただき、慌てて入る穴を探しましたよ。
センター試験まで1か月足らず。
「この時期の入院でよかったね」
見舞ったときは入浴中とのことで、無人のベッドには、参考書や問題集が無造作に広げられ、受験生の気合が伝わってきた。
◆
見出しを【 Vol,2】にしたのは、【 Vol,1】があったわけで、一昨年の秋に早々と志望校合格を勝ち取った長孫の薫美のくだりがあったからで…
まことに私的なことで、内心忸怩たる思いもありながら、うれしかったことはいつまでも色褪せないものだから、転載して喜んでいる。
♪内々のことで恐縮ですが、 喜びごとがありましたもので…
2014年09月21日 23時58分53秒 | さくら的非日常の日々
9月21日(日)晴
先週は、朝夕冷え込んでいたのに、今日のこの暑さはいったい…
午前9時過ぎに、秋のお彼岸詣でに鳥羽と松阪の墓所を目指す。
次男は先週墓参を済ませているので、今日は長男一家との5人旅だ。
ところで。
まことに内々のことで恐縮なのだけれど、長孫のゆきみが念願の大学に合格が決まったものだから、昨夜は友人や親族からお祝いの連絡が相次ぎ、電話の応対に追われていた。
おめでとう、おめでとう♪
人生の春が、いよいよ始まるね。
脚下照顧、この言葉をゆきには贈ってあげよう。
◆
朝、墓参に向かう前にゆきみが墓前に座し、長く念じていた。
「
ご先祖さまのご加護のおかげだよ。 もちろん、あなたも高校の3年間を頑張ってきたけれどね♪」。 さくらもいつになく、しみじみ…
◆
鳥羽の西念寺さんの墓所で、般若心経を誦読にかかる前、「…広野家先祖代々、森家先祖代々、江谷家先祖代々、塚口家先祖代々の菩提追善供養の御為に、広野薫美の大願成就御礼に代えて、」と唱えたら、後ろに控えた長男一家全員が「ふっ」と笑った。
ナニをご大層な…、ということであったのだろう。
でも、ね。
「ご先祖さまには、お願いをするもんじゃないの。 お礼を申し上げるものなんですぅ」
ゆきみに話しかけて、分かれば良し分からずとも良し。
家の宗教に、日々お礼を申し上げるさくらの生き方は、ほんとうに、心の満足を与えていただける。
だから毎日、「ありがとうございます、ありがとうございます!」
難有り、有難し!
たとえようもない、人生の難儀に見舞われたからこそ分かる、真の有難さ。
難有り、有難し!
ほんとうに、ありがとうございます。
◆
「ご先祖さまには、お願いをするもんじゃないの。 お礼を申し上げるものなんですぅ」と常々言っているのに、ジェットコースターのような高校生活を送った銀士朗の場合は、松阪と鳥羽の墓所で覚えず「廣野銀士朗の大願成就を果たさせていただきたく…」とお願いをしてしまった。
「社会学部に受かったんや!」、「良かったねぇ。 新聞記者になりいや♪」
ついつい、わが田に水を引く。
いけませんよ、おばぁちゃん!!
いつも、お心をありがとうございます。
【1年前の今日】のブログが、毎日事務局から、送信されてきます。
お優しいカキコを、ありがとうございます。
孫二人、まじめに勉強しております。仕事を通じて世の中のお役に立てますように、祈る萎靡です。
ほんとうに、ありがとうございます。