3月25日(金) 晴
民宿の部屋の窓から、上がる朝日に知らず手を合わせている。
有難い。 ただ、ひたすらに有難い。
全て手作りの朝食をいただき、午前10時にチャーターバスで地元のスーパーでお買い物。
浜でとれとれの海産物が並び、朝食に供されたカレイの一夜干しが美味しくて「お土産に買いましょう」。 並べられたカレイのパックがあっという間に売り切れた。 松阪からの8人組が買占めてしまったの。
でも、すぐに補充されて、ほっ。
天皇様のお宿、湯村温泉・井筒屋さんのすこぶる付きの館内の文化財を拝見し、6階の畳敷きの檜風呂にゆっくりと体を沈めて、至福のひとときを味わう。
その足で地下の岩風呂、露天風呂に向かい、久しぶりに【五体投湯】で温泉の神さまと、今回も好天を恵んでくださった金つなぎの神さまに、深甚のお礼を伝えさせていただく。
さくらだけの、秘密の儀式。 って、ブログで公にするんじゃない!!
…はい。
ランチは軽く済ませたい、との皆の希望を受けてググった結果、春木峠のてっぺんにある呼ば屋さんを見っけ。
歯ごたえのある十割蕎麦と山菜蕎麦のセットに、「あたり!やね」
お品書きに、蕎麦湯、蕎麦がき、蕎麦ぜんざいとあり、蕎麦ぜんざいと蕎麦湯を注文する。 鄙びた蕎麦団子と程良い甘さのおぜんざいが、美味・満足!
蕎麦湯が薄いと思っていたら、湯桶(ゆとう)の底に濃い蕎麦湯が少し残っていた。
お代わりを注文し、「良くかき混ぜてから、くださいね」と。
濃ゆい蕎麦湯は、などの外の積雪と共に忘れ難い記憶となった。
緑風荘のおかみさんに、どうしても真っ先にお尋ねしたいことがあり、恐る恐
る口を切った。 もしや、「亡くなられているのでは?」と案じて来たのだ。
「あの方は、その後いかがでしょうか?」
「えっ、あぁ。 それが、奇跡が起こったと先生がおっしゃるほどの回復ぶりで、今は職場に戻られましたよ」
おかみさんの知人のお若い方が二児を残して「命の保証が出来ない」というがんを病まれ、大学病院で宣告を受けられたと昨年に聞いた。
その間、近代医学はもちろん、民間療法や占いなどにも頼り、総力戦で闘病なされた結果の【奇跡】であるという。
がんは、百人百様の病である。
生まれ持った遺伝子も違い、生き方・暮らし方も違う各人が、同じ顔つきのがんを病んでも、進行のスピードや治癒の状態が違うのは自明のことである。
「奇跡と言えるようながんの治癒例は、多いのですよ。 私の場合も、余命半年の多重がんを病んで今28年目を迎えます」
今後もどうぞ生活習慣とストレス・フリーの暮らし方を心がけていただきますよう、そのことを忘れないために、このキラキラボールのリングを届けてあげてくださいませ。 「大阪のデザイナ―さんが作ってくださった、世界に一つしかないリングです」
光の玉を見るたびに、がんを抑え込む生き方・暮らし方に思いを寄せていただきますように、と願って指から外した。
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