友々素敵

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子連れ議会でなぜ悪い?

2017年11月22日 18時33分59秒 | Weblog

  熊本市議会で、生後7か月の赤ちゃんと一緒に議席についた女性議員に対して、事前に知らせていないとモメて、結局、女性議員が折れて40分遅れての開会となった。事前に通告していないと規則の問題にしているが、おそらく通告しても議長は許可しないだろう。一般的に、「議場は神聖な場所」という観念があり、例えば、今ではクールビズと称してノーネクタイになったが、それまではスーツにネクタイの正装が議員の服装だった。

 「横綱の品格」が問題になっている。議員も市民を代表する立場なので、正装して議会に臨むように強要されている。それは議場が神聖で、議員は品格のある人との前提があるからだろう。地方議会を傍聴してみれば一目瞭然だが、多くの議員が目を瞑っているし、こっくりと船をこいでいる議員だっている。国会でよく見かけるのは、凄まじいヤジで、中には「品格のかけら」もない言葉を発する議員もいる。

 先日の国会で、代表質問に立った立憲民主党の枝野代表は安倍政権の改憲への動きに、「今ある憲法を守ってから言え。それがまっとうな順序だ」と言った。政党の代表者の発言としてはあまりにも品位に欠ける。「言え」ではなく「言うべきです」となぜ表現できないのかと唖然とした。「戦いの場なんだから、はっきりと言うべきだ」との考えなら、議会は論戦が出来ればいいわけだから、服装など関係ないし、子連れだって構わないはずだ。

 議場の神聖化よりも、実質の審議・論戦がどれほど行われたのかこそが本スジであり、マスコミもそこを報道すべきだろう。「議員の品格」は有権者が判断することで、議員が自ら「神聖」などと吹聴することではない。「教師や裁判官が子連れで職場に来たらどうする」とか、「議会の何たるかが分かっていない」と批判するが、子連れでも良い職場環境を整えることが「働き方改革」ではないか。赤ちゃんも交えて、ワイワイと議論しても別に差し支えないと私は思う。

コメント (2)
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