若い人たちに人気の漫画『るろうに剣心』の作者が、女児の裸が写った動画や画像を所持していたとして書類送検された。『るろうに剣心』という漫画を知らなかったが、「週刊少年ジャンプ」に連載された人気漫画で、シリーズ累計発行部数は6000万部を超えるという。発行元の集英社は月刊誌の「ジャンプスクエア」で連載している続編シリーズを当面休載すると発表した。
『るろうに剣心』をネットで見ると、女性漫画と見間違えるようなきれい筆使いの絵だった。剣術使いが主人公なので、凄まじい切り合いの場面が多いのだろう。映画化されているし、宝塚歌劇でも上演されているというから、やっぱり物語として面白いのだと思う。作者本人は「心から反省している」と報じられているが、そもそも女児の裸の画像を持つことがなぜ犯罪になるのだろう。
コンビニで成人誌の販売を中止するという。私はコンビニをあまり利用しないが、たまにコピーするために行くと、書棚コーナーにはびっくりするような本が並んでいるが、見ている人はあまりいない。女性や子どもが嫌がるというより、販売面積のわりに売り上げが無いのだろう。書店にもポルノ雑誌コーナーがあるが、1つ1つ見るような人はいない気がする。
私が子どもの頃は、「平凡」や「明星」を見ただけでもドキドキした。中学の時、友だちのお父さんが仲間で作っているというガリ版刷りのエロ小説を見せてもらったこともある。「裸やSEX画は子どもに悪い影響を与えるから無くせ」と主張する大人がいるが、本当はその人に見たい気持ちがあるからではないかと思ってしまう。
確かに街中に「成人誌」が溢れている光景は、美しいとか素晴らしいとか思えないけど、何でも禁止してしまう社会は鬱陶しい。人間には欲望がある。「男は助平」と女性たちが非難し、助平でない男性ばかりになったら、人工授精でしか子どもが生まれなくなる。無菌で無欲で無表情な社会なんて、私は嫌だ。空気を読み取り、感情を持ち、秩序に従うロボットが開発されているというから、助平で薄汚い人間は存在できなくなるのだろう。