友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夫婦の形はそれぞれ

2017年11月11日 17時09分38秒 | Weblog

  名残惜しいほどよくしゃべった。高校へ新任で赴任した7人の仲間、私ともうひとり以外は全員歳上のなのに、一番よくしゃべったのは私と同年の男だった。彼のカミさんも同じ職場の教師だったので一緒に来てくれることになっていたが、昨日の朝になって、「熱が下がらないから出られない」と電話があった。カミさんがいない分、彼は気楽にしゃべったのか、サービス精神から話題を提供したのか、よく飲みよく話した。

 2時間半もあったのに、あっという間にだった。店に電話を入れた時は、「キャンセル料金をいただくことになります」と言われ、「承知しています」と返事をしたが、請求書を見ると何もついていない。花の金曜日で客が多くて忙しかったからかサービスなのか、年金生活の私たちにはありがたいことだった。久しぶりに飲み、店の外に出てもまだ話し続けている。「来年はもう少し早くやったら」と声もかかる。分かった。そうしよう。

 どうやら会が続く限り、私が幹事役を務めなくてはならない。一番歳下なのだから仕方ない。そういえば、皆、昨年より確実に老いを感じる。速足で歩けない人が3人もいる。あんなに元気で活動的だったのに、やはりもう75歳を超えた姿だった。それでも、助平な人も、正義感の強い人も、涙もろい人も、愚痴っぽい人も、あれから50年経っても変わらない。人の性格や考え方はそんなに大きく変わるものではないのかも知れない。

 高齢の両親の介護のことや結婚しない息子や娘のこと、長く連れ添ってきた相手なのになぜ理解し合えないのかという夫婦のことなど、話題は尽きなかった。中でも夫婦の問題は、脳卒中を患った人はカミさんに頭が上がらず、カミさんの方はますます元気になって自動車で東京まで出かけるようになり、「高速道路の運転は気持ちいい」と言っているとカミさんを称える。反対に、互いに健康で散歩に出かけても言い争いになってしまうと話す人もいる。「夫婦の形はそれぞれよ」とマドンナから声が飛んだ。

 

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