インフルエンザが流行っているらしい。その原因を外国人のオーバーツーリズムにあるような報道があるが、キチンと調べているのかと不審に思う。愛知県の知多半島の鶏舎で、鳥インフルエンザに罹った鶏が百万羽も処分されている。
人間には感染しないと言うのに、何故なんだろう。知多半島は国際航空の空港があるし、渡り鳥の飛来もあるから、鶏が感染するのも仕方ない気がするが、そんなに大量の処分を行う必要はどこにあるのだろう。
得体の知れない病気が流行ると、なぜか外国から来たものだと決めつけたがる。日本は長い間鎖国していたが、それでも江戸時代には遊郭で梅毒が流行った。梅毒に罹ったことを自慢する輩もいたと言う。
梅毒はスペイン人がアメリカ大陸から持ち込み、世界に拡げたと言われている。人の交流が盛んになれば、病原菌も各地に持ち込まれる。人類が発展している証拠のようなものだから、目の敵にすることは無い。
なのに、トランプ大統領は移民を犯罪者と断定する。しかもトランプ大統領はメキシコ湾をアメリカ湾にとか、カナダをアメリカの51番目の州にとか、途方もないことを言い出している。そんなに領土が欲しいのなら、世界を全てアメリカ合衆国にすればいい。
世界が1つの国になれば、戦争も無くなるし、不平等も次第に改善されていくだろう。トランプ大統領が、そんな先を見越して発言しているなら、「平和では儲からない」と主張する実業家を抑えた、偉大な政治家と称えられるだろう。
「皮肉屋」と陰口をたたかれるイチローさんが、アメリカの野球殿堂入りした。カミさんの友だちに、イチローさんを中学校で教えた人がいる。どんな生徒だったのか、一度聞いてみたい。
世界で活躍するのは日本人だけでなく、世界各地の人が、世界各地で活躍する時代である。「どこどこの人」などとレッテルを貼ることは無い。もっと交流が進めば、地球は世界人ばかりになる。新しい病気も流行するかも知れないが‥。