今朝、以前に手押しポンプを据え付けた家の人から、「ポンプが不調」と電話が入った。「明日ポンプを見させていただいて、部品の交換で済むようならすぐに手配したい」と伝えた。その時、なぜか我が家のトイレのスイッチのことが頭に浮かんだ。
電気工事士の資格が無ければ取り付けが出来ないと書いてあったので、以前に改修工事で世話になった業者に連絡した。「別に急ぎませんから、手の空いた時でいいですよ」と言ったからか、なかなか来てくれない。
先日、たまたま別の用事で来てくれた業者にスイッチを見せて、取り付けられないかと訊いてみた。すると彼は「簡単にやれますよ」と言うので頼むことにした。私が懐中電灯を持ち、作業を手伝った。確かに簡単に取り付けたが、力づくで雑な作業だった。
その時はスイッチは機能したのに、しばらくしたら動かなくなった。頼んだ人が悪かったと諦めていたが、今日、念のために隣りのスパーマーケットの家電売り場へ行ってみた。専門店にしか置いていないと思っていたスイッチが売られている。
私が買って来た品と同じメーカーだが、随分古いものだ。しかも値段を見ると半値である。買って来てすぐに工事にかかる。家の電源を切り、懐中電灯を三脚に固定し、慎重に作業をする。完了して電源を入れる。スイッチは古いがちゃんと機能している。
カミさんがやって来て、「出来たの?」と言うから、「どう」と答える。「やれば出来るじゃん」と感心してくれたが、この程度の工事ならきっと、男は誰でも出来るだろう。子どもの頃、ラジオを組み立てて聞いていたことを思い出した。
「思い込みが激しいのだから」と、カミさんに非難されてしょげていたが、これで見直してもらえるだろうか。それにしても心配なことがもう一つある。明日、手押しポンプの部品を買いに行くとなると、東邦工業へどこを通って行くのか思い出せないのだ。
最近、道の覚えが悪い。以前行ったところなのに、どこをどう通ったのか思い出せない。いよいよ痴呆症が始まったかと思ったが、「そらまた、勝手に思い込んでいる」とカミさんに叱れそうだ。