春分の日。例年なら、ルーフバルコニーで鉢の土を入れ替え、花たちの世話をしているのに、今年はやる気にならない。寒かったり、風が強い日は作業が出来ないから、そのせいなのかと思いながら、3年前からの手帳を見ると、年毎に少しずつ手を抜いている。
「鉢を減らしなさい」とカミさんから言われているので、決して新しい鉢を買うことは無い。鉢をゴミの集積場へ持って行けば、誰かが使うために持ち去ってくれる。私も以前、まだ使えるのにと思い、持って来たことがある。
小さな鉢は処分し、8号鉢以上の大きなものだけにしている。バラやアジサイも植え替えてやれば見事な花を咲かせてくれるのに、作業を怠れば根腐れを起こして成長が止まり枯れてしまう。ビオラのひとり生えが、植木鉢のあちこちで花を咲かせている。
折角だから集めて、ビオラの鉢を作ってやろうと思ってはいるが、思っているだけに終わっている。やっと春が来たのに、今年はどうもやる気が出てこない。春になれば花たちが咲き揃い、朝、花を眺め水遣り、至福の時が嬉しかったのに、いったいどうしたのだろう。
何もしたくないと落ち込むことが、これまでも無かった訳ではないが、いつの間にか元気が出て、花の世話に精を出したり、コンサートや展覧会あるいは名所や旧跡を訪ね歩いたり、そんな風に自分を取り戻していたのに、今年はまだエンジンがかからない。
雪が溶ければ若葉が芽を出す。マンションの桜の蕾も膨らんできた。いつまでも同じで、変わらないということは無い。好むと好まざるとにかかわらず、時は流れ、変化していく。どう変わっていくのかは分からないが、変わっていくことだけは確かだ。
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