阪神が優勝し、大阪は大賑わいだ。警察が盛んに「飛び込まないように」と呼びかけていたが、道頓堀川に飛び込む人は相変わらずいたようだ。何なのだろう、群集心理なのか、英雄気取りなのか、私には理解できないが、あれだけたくさんの人と一緒にいると、気が大きくなってしまうのだろう。
「みんなストレスを抱えているんだね」と誰かが言っていたけど、確かにそんな気がする。統一教会に対して解散命令を出せと言う人がいるが、私は反対だ。何を信仰しようと、どこに属しようと、自由でなければならない。阪神ファンは行き過ぎた行為をするからと、取り締まってはいけない。
統一教会も信仰集団としては行き過ぎたところはあった。創価学会も天理教も、宗教団体は他から見れば理解できなことをする。殺人までに至ったオウム真理教は、解散させられても当然だろう。けれど、一番大事なことは信仰集団が自ら教理を検証し、世間と共存する道に進むべきだ。
信仰の自由を失ったら、どういう社会が生まれることになるだろう。それだけ、信仰で結ばれた人々の結束は強いのだ。昨夜、テレビ朝日で『ハヤブサ消防団』の最終回を観た。ハヤブサ地区という田舎の集落にある消防団に、東京で目の出なかった作家が故郷に帰り入団する。
けれど、ハヤブサでは不審火が続いた。そして皆既日食の日、聖母アビンゲル教団が広場に集まり、聖母降臨の儀式が行われ新しい聖母が誕生することになるはずだった。けれど、次期聖母と言われていた女性が、火をつけたのも人を殺したのも、教団が行ったことだと告白してしまう。
最初から観ていなかったが、最終回を観てこのドラマが理解できた。聖母アビンゲル教団は信仰で結ばれた人々によるユートピアを造ろうとしていたのだ。しかし、権力欲や物欲の者が中枢を占めると教団は変貌する。警察に身柄を拘束された幹部の言葉が印象的だった。「この世に迷いが存在する限り、アビンゲルは決して滅びない」。
その問題を回避するために、カルトは信教の自由を持ち出してくる。
鰯の頭も信心か くわばらくわばら
【副大臣】石川昭政(デジタル兼内閣府)▽高木宏寿(復興)▽井林辰憲(内閣府)▽工藤彰三(同)▽神田憲次(財務)▽青山周平(文科)▽宮崎政久(厚労)▽武村展英(農水)▽岩田和親(経産兼内閣府)▽国場幸之助(国交)▽宮沢博行(防衛兼内閣府)
【政務官】土田慎(デジタル兼内閣府)▽神田潤一(内閣府)▽古賀友一郎(同)▽船橋利実(総務)▽中野英
幸(法務)▽深沢陽一(外務)▽穂坂泰(同)▽瀬戸隆一(財務)▽佐藤啓(同)▽舞立昇治(農水)▽石井拓(経産兼内閣府)▽石橋林太郎(国交)▽小鑓隆史(国交)▽松本尚(防衛)▽三宅伸吾(防衛兼内閣府)
ジャニー喜多川の性加害と同じく、自民党も宗教団体も身内だけでの「検証」では問題解決にはならない。