『戦争体験を語り継ぐ集い』に行って来た。実行委員長に懐かしい名前があったからだ。その人は終戦の時、小学校の1年生だったと言うから、私よりも5歳くらい歳上である。小学校に入学した時、先生が、神様が人間を造った話をしてくれたと言う。最初に出来た人間は真っ黒な黒人、次が白い白人、最後に黄色い日本人が生まれた。そこで先生は、日本人は神の子なのだと話されたと。
今日の『集い』の午後の部は、午後1時から始まり、市長のメッセージに続いて、峠三吉の原爆詩『にんげんをかえせ』の朗読が行われた。そして平和遺族会・継承部の山田隆幸さんの編集による「それでも日・米両国民は戦争を選んだ」と題する映像、『こうして戦争は起きた』が上映された。
これはNHKが放映したものを、山田さんが編集し直したもので、私に参加を促したものでもある。NHKは民放と変わらない番組が多くて、存在意義が無いと私は思っていたが、時々思わぬ真面目な番組を放映することがある。NHKだから出来る番組なので、これこそがNHKの使命だと思っている。
戦争はある時、突然起きる訳では無い。じわじわと繰り広げられる戦争への土台作りがある。戦前なら「大東亜共栄圏」が国民に「夢」を与え、現在は「台湾有事」が叫ばれ軍備拡張が進められている。そして戦火が交われば、双方とも引くに引けない泥沼の戦場となる。兵士と市民を区別する戦争などあるはずもない。戦争が起きるまでは他人事のように思っている人も、間違いなく当事者になってしまう。
何が何でも、「戦争反対」の気運を育てなくはならない。重い気持ちで会場を出て、巡回バスで帰ろうとしたが、立っている場所が間違っていたようで、バスは通り過ぎて行った。仕方ないのでタクシーを呼んで帰って来たが、運転手は「私的には今日が最高の暑さです」と言う。多分、間違いないだろう。
明日は、私の甥っ子や姪っ子が集う会を行うので、ブログは休みます。
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