友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

再び『シャガール展』へ

2014年05月29日 20時34分35秒 | Weblog

 先回、今年の7月で5歳になる孫娘を連れて『シャガール展』に行ったが、ほとんど観ないうちに会場を出ることになった。多分、余りの人の多さに驚いたのと、絵を見るよりも人の足ばかり見ることになり、嫌になってしまったのだろう。我が家には小学館発行の『シャガールの絵本』があり、孫娘が我が家に来ると必ず手にするから、『シャガール展』なら興味を示すのではないかと期待し過ぎていた。

 そのことをブログに書いたところ、友人が「ゆっくり観に行ってらっしゃい」と入場券をプレゼントしてくださった。せっかくの好意だったのに、なかなか時間が合わなくて、今日の午後出かけた。相変わらず人が多くビックリした。シャガールはどうしてこんなに日本人に人気なのだろう。絵が特別うまいという訳でもないのに日本人が好きという点ではゴッホと共通する。ゴッホは悲劇の画家なので日本人好みだが、シャガールは長生きしたし、晩年はフランス南部で悠々と過ごしている。

 シャガールは白ロシア(現在のベラルーシ)で生まれたユダヤ人。サンクトペテルブルグの美術学校で学ぶが、飽き足らなかったのか私立の美術学校に移り、フランス美術を知ることになった。24歳の時、パリへ旅立つ。そこで新進の画家や詩人に巡りあったことがシャガールの運命を決定したと思う。それともうひとつ、27歳の時に結婚した女性ベラの存在も大きい。ベラは宝石商の娘で、シャガールの絵によく出てくる黒髪の美人だ。

 シャガールの名前が知られるようになるのは彼が50歳を超えた頃からだと思う。第2次世界大戦が終わり、世界が新たな社会へと動き出したのがシャガールには幸運だった。彼の田舎臭いホッとした絵が人々に安らぎを与えたのだろう。60歳代からは精力的に働き、優れた大作を残している。亡くなったのは1985年、97歳の時だ。小牧市のメナード美術館はシャガールの作品をかなり所蔵している。

 シャガールほどの年齢ではないが、「日本維新の会」の石原慎太郎共同代表は、橋下徹共同代表に分党を提案したという。いよいよ「オイボレニッホン」でも立ち上げるのだろうか。野党再編が再び動き出すだろうけれど、本当に信頼できる政党は生まれてこない。どうしてなのかと思うけれど、やはり有権者の意識でレベルは決まるようだ。

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