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2023.12.19 ピンクハウスではなくインゲボルグだった。

神戸にいた頃、リサイクルショップを経営していた女性が、ご主人が繊維会社の取締役
を定年で退くので、暇を持て余すのを避ける為に、そして、友人を作る為という目的で、
その時ちょうど移転する喫茶店の後を引き受けて、その喫茶店を夫にやってもらおうと
考えた。
夫は長らく繊維会社の取締役をしていたので、降って湧いたような、コーヒー店の
オーナー役に乗り気ではなく、アイスコーヒーだけしか出さないと言ったりしていた。
(アイスコーヒーは、いちいち淹れなくても、作りおいて用意しておけるから)
カレーも、奥さんが、お店用のカレーを、毎朝、蒸気鍋一杯作って持ち込んでいた。
事程左様に、甘えん坊マスターであった。

その喫茶店に、ある時、私はこの服を着て行った。
この服を一目見るなり、繊維業界に詳しいマスターは、びっくりして、「あんた、良い
もん着てるね〜。」と言った。
男性であれば、まさか、繊維界に詳しい人もでない限り、このような地味なものを、
褒めないはずであった。
私は、びっくり。嬉しかった。

最近、多忙で外出もできないほどだったが、普段着の上に、この上着を羽織って、隣の
スーパーまで出かけた。
この服を着るチャンスはほとんどなかったが、以前、喫茶店のマスターが、ほめて
くれたことを思い出して、またもや、エレベーターの中で自撮りに挑戦。
ふむふむ、良いじゃん!

次の日、「ラシュシュさん」で、撮ってもらった。
中のシャツは無印、ズボンはユニクロ。
これらのセットは、普段着としてとても着易い。

連日多忙で、髪の毛が爆発している。

このものすごい手間仕事! 高かった訳である。
40年ほど前に買った。


私は、この服を、ずっとピンクハウスのものだと思っていた。
しかし、帰宅後、改めてタグを見ると、これも私の好きなインゲボルグのものだった。

ピンクハウスのものだとばかり思っていた私は「ラ シュシュ」さんで、
「そういえば、夫婦漫才の大助花子さんていたよね。あの花子さんが、上から下まで、
ピンクハウスの服ばかり着てたけど、あの人達、このごろ見ないよね。どうしている
のかしら?」
「花子さん、病気になったらしいですよ。漫才面白かったのにね。」などの話に花が
咲いたのであった。

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