【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2023.2月号〜

2023年01月28日 19時53分19秒 | 月刊誌「俳句界」

俳句大学国際俳句学部!

Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2023.2月号〜

◆2023年『俳句界』2月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

俳句大學國際俳句學部的通知!

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2023・2〜

◆2023年『俳句界』2月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。

華文俳句【俳句界】2023,2月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
冬暖
擦背的小曾孫

鐵人
〔永田満徳評論〕
「冬暖」是一個季語,表達了冬天的溫暖和平靜,讓你忘記寒冷,讓你感受到冬天的祝福。為了讓祖父感覺好一些,小曾孫正在為他擦背。孫子或小曾孫都是祖父心頭的一塊肉。此刻曾孫為他搓背,並有冬日的溫暖相扶,他沉浸在幸福中。
 
冬暖か背中をさするひ孫かな

鐵人
〔永田満徳評〕
「冬暖か」は寒さを忘れるような日の暖かさ、穏やかさを言い、冬の恵みを感じさせる季語。「ひ孫」が元気にしたい、良くしてあげたい気持で祖父の背中をさすっている情景だろう。孫やひ孫という存在は目の中に入れても痛くないほど、かわいくてたまらないもの。ひ孫から背をさすられ、冬の暖かさも手伝って、幸せな気分に浸っているところがうまく描き出されている。
 
 

中藥行玻璃窗的廣告

立冬
明月
〔永田満徳評論〕
「立冬」是秋天的尾聲。天氣雖然尚未嚴寒,但北風呼嘯,初有入冬的跡象。「藥屋」在作者的原文裡是「中藥行」。例如葛根湯或桂枝湯等,都是治療感冒的草藥。隨著冬天來臨,中藥行的「窗戶」玻璃上貼了感冒藥等「廣告」。作者看到廣告,便知道冬天來了,這一點讓我感同身受。
 
薬屋の窓に広告冬立てり

明月
〔永田満徳評〕
「立冬」は秋が極まり、寒さはそれほど厳しくないが、心なしか吹く風も冷たく、冬の気配が立ち始める日。「薬屋」は原句では「漢方薬の店」。風邪対策の漢方薬と言えば葛根湯・桂枝湯などがある。冬を迎えて、風邪薬などの「広告」が「窓」のガラスに貼り出されている風景であろう。薬の広告を目にしたことによって、冬の到来を覚えている点で共感できる。
 
 

蹲後巷刷牙的芳鄰
冬暖

胡同
〔永田満徳評論〕
踏入台灣的「後巷」,如畫的懷舊風景與復古的都市風光交相輝映。在狹窄的巷落裡,可以找到許多老牌的店鋪,也是逛街的好去處。暴露在風中的後巷,一大清早就有人在刷牙。這真是冬暖中的情景!它成功地捕捉了一個尋常小鎮的新的一天。
 
路地裏の歯磨く人や冬暖か

胡同
〔永田満徳評〕
台湾の「路地裏」に一歩足を踏み入れると、レトロな街並みが広がっていて、懐かしく、絵になる風景に出会うことができる。路地裏で見かける「巷」(店) は古くから営業しているところも多く、散策を楽しむ場所でもある。吹きさらしの「路地裏」で、早朝歯磨きをしている姿は「冬暖か」ならでの情景である。庶民的な裏町の一日の始まりをうまく切り取っている。


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