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ピカチュー人気は絶大ですね!

2019年08月15日 | O60→70(オーバー70歳)
《本日は令和初の終戦記念日です。犠牲者の魂に合掌いたします》

さて、先週の8月7日のちょい飲みは、ウルフギャングパック・ランドマーク店さんでした。

夏休みとあって、桜木町やみなとみらいは、ピカチューだらけでした。

今や世界有数といえるキャラクターとなったピカチューは、外国人旅行者にも大人気です。

シャツ、ズボン、バック、ポーチ、キーホルダー、帽子などなど、漫画・テレビ・映画を含めた経済効果は莫大な額になっているのですね。
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令和最初の終戦記念日に想うこと!

2019年08月15日 | O60→70(オーバー70歳)

先日のNHKスペシャル「かくして自由は死せり」(8月13日再放送)は、とても興味深く見ることができました。現代の日本は、不透明・不確実・閉塞の時代が続いています。今夏の参院選投票率は50%を下回り、地方自治体選挙においては無投票も多く、投票率においては30%台であり、民主主義(自分たちが参画して決めていく「自由」)が危機を迎えています。

昭和10年代の世相とは違うようにみえますが、国際情勢の変化によっては、容易に「歴史は繰り返す」ことを想定しておく必要がありそうです。現下の香港は緊張感に満ちており、対話を回避し相手を追い込めば「窮鼠猫を噛む」事態を招きかねない韓国の世論など、身近な場所で火種はくすぶっていることを忘れてはいけませんね。

誰が大平洋戦争の引き金を引いたのか、今回のNHKスペシャルでは、プロパカンダの中心に「日本新聞」(小川平吉社主)があったことを克明に取材していました。

政党政治への不信感、問題を解決してくれない絶望感を背景に、善意に基づいた決意を持ち「日本新聞」に結集した人たちの行動や言論が、とりまく環境や雰囲気にうまく呼応し、大正デモクラシーを木っ端微塵に吹き飛ばしてしまったのです。

だから、今さら擁護するわけではないですが、戦争への道に加担したと批判される「朝日・読売・毎日」といった大新聞社のせいではなく、彼らさえ気づかぬうちに世論の「転向」を誘導した人たちがいたのですね。

議会と政党政治を重んじ、軍縮の道を選択した政治家や要人たちが、大義のためならテロも正当化されるという論理の北一輝さん(2.26事件で銃殺刑)たちの思想に共鳴する将校や軍人たちの犠牲になりました。

世論は、犠牲者を惜しむ一方で犯人の将校や軍人の減刑運動に湧きたち、自分たちの小指を切って減刑嘆願書に同封したグループもいたそうです。

私たちはこれを「馬鹿げた行動だ!」「どこの国の話?」と、一笑に付すことはできませんね。政治への無関心の背後で、憲法や自衛隊、そして平和主義の放棄など、重大な選択が迫られる時期は刻々と近づいているような気がします。

地方では、信州の小林八十吉さんのように、地元で民主主義者として教師をしていましたが、あまりの貧困さや政府への憤懣から国粋主義者へと自ら転向し、大政翼賛会運動の推進役になっています。戦後は沈黙を守り、民間企業に勤め子どもたちを育てました。

熊本県生まれの蓑田胸喜さんは、東大卒業後に慶應義塾で教鞭をとりながら、反共主義者としてマルクス経済学者やリベラルな学者と激しい論争を試み、慶應義塾を退職してからは、国士舘専門学校教授となりました。

そこで、議会と政府を尊重するという「天皇機関説」を論じた美濃部達吉教授を激しく攻撃する演説会を各地で開催し、結果として議会と政府を軽んじる軍部に権限を与えることになったのです。

自らの論理に殉じることを選び、蓑田胸喜さんは、戦後半年後に自害しています。ご子息によると、家庭内ではとても穏やかな父親であり、これもまた「善意に基づいた狂気」といえましょう。





私自身、いつなんどき国粋主義者になってしまうかも知れない、ということを想定内のこととして、そうならないためにはどうするのかを考えいきたいと思います。
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