ここ数年で、犬人気から猫人気へのシフトがおきています。テレビのコマーシャルでも猫が優勢になってきましたね。嵐山光三郎著/絵・浅生ハルミン『猫のほそ道』(小学館文庫)を一気読みしました。よく出来た読み物です。
いいなあと記憶に残った猫の俳句は、80ページの「さかしまに滝降ってくる銀河系(ボイシー)」と128ページ「湯たんぽとなって抱かれる猫となり(ノラ)」です。
また、猫からみた人間との関係性については、178ページ「人は猫の情けに溺れるけれど、猫は人情に溺れない。人にすり寄って人に叱られて、目をつぶるのが猫の習性だ。ノラ猫は、人に寄生しつつも飼われているという意識がない」という認識に同感させられました。