某焼き鳥屋のカウンターで一人で飲んでいると、大将が「Mさん(私)、有馬はどうしますの?」と聞いてきた。「いや、まだ何も考えてないッス」。「一年の締めくくりですからねえ。有馬取ったらそれだけでええ気分で年越せますわ。この時期にMさん見ると、2001年のレース思い出しますわ。マンハッタンカフェで430倍取りはったでしょ!?」。
そう言えばそうだった。随分古い話だ。その年の有馬は、マンハッタンカフェとアメリカンボスが1・2着で、馬券は大荒れ。ニューヨークのテロの年に、「マンハッタン」と「アメリカ」が連対するというウソのような偶然だった。私は菊花賞で勝たせてもらったマンハッタンカフェに恩義を感じ、有馬は同馬から総流し、人気薄のアメボスが絡み大儲けをした。
「よー覚えてんなあ」と私が感心すると、「いやあ、他人(ひと)の大勝ちは忘れられませんねん」と大将が笑う。
マンハッタンカフェはその後、リーディングサイヤーにも輝く名種牡馬になり、今年の8月亡くなった。
今回の有馬の出走馬を確認すると、一頭だけマンハッタンカフェ産駒の馬がいる。3歳牝馬のルージュバック。ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルの名前だ。母親はジンジャーパンチ。父親が「カフェ」で、母親と娘が「カクテル」。名前的には素敵な組み合わせだ。そして、他の出走馬に関係しそうな名前の馬がいないか。いた。ダービーフィズ。
ルージュバックにダービーフィズ。データを読むと普通なら自分は2頭とも買わない。特に3歳牝馬が有馬を勝つなんて今までほとんどなかった(と思って調べたら1960年に一度だけあった)。
う~ん、何か気になる。
そう言えばそうだった。随分古い話だ。その年の有馬は、マンハッタンカフェとアメリカンボスが1・2着で、馬券は大荒れ。ニューヨークのテロの年に、「マンハッタン」と「アメリカ」が連対するというウソのような偶然だった。私は菊花賞で勝たせてもらったマンハッタンカフェに恩義を感じ、有馬は同馬から総流し、人気薄のアメボスが絡み大儲けをした。
「よー覚えてんなあ」と私が感心すると、「いやあ、他人(ひと)の大勝ちは忘れられませんねん」と大将が笑う。
マンハッタンカフェはその後、リーディングサイヤーにも輝く名種牡馬になり、今年の8月亡くなった。
今回の有馬の出走馬を確認すると、一頭だけマンハッタンカフェ産駒の馬がいる。3歳牝馬のルージュバック。ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルの名前だ。母親はジンジャーパンチ。父親が「カフェ」で、母親と娘が「カクテル」。名前的には素敵な組み合わせだ。そして、他の出走馬に関係しそうな名前の馬がいないか。いた。ダービーフィズ。
ルージュバックにダービーフィズ。データを読むと普通なら自分は2頭とも買わない。特に3歳牝馬が有馬を勝つなんて今までほとんどなかった(と思って調べたら1960年に一度だけあった)。
う~ん、何か気になる。